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'''漁網'''('''ぎょもう''')とは、人間が[[魚類]]・[[貝類]]などを捕獲するために用いる[[網]]の総称である。[[漁業]]で用いられる[[漁具]]の一種である。また、漁網を用いておこなう[[漁撈]]活動のことを[[網漁]]と総称する。
 
さまざまな漁具のなかでも漁網は「一網打尽」の語のごとく、大量の水生生物を採捕できることから、高い漁獲収益を期待できる漁具である。漁網を用いる漁法は、捕獲対象となる水生生物の種類、操業環境、操業規模などよってさまざまな種類がみられ、また、漁獲量を高めるための技術的努力、研究もさかんである。
 
その一方で漁業資源の維持という点では、漁網の使用は[[乱獲]]・[[混穫]]といった問題を招きやすく、ほとんどの網漁は各種の法的規制の対象となっている。
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== 概要 ==
=== 漁網の主要部位 ===
漁網は、網地、綱、[[浮子]][[沈子]][[]]、目印となる浮き[[]]などで構成されている。
 
=== 網地の種類 ===
漁網は、糸の結び目(結節)の有無により、大きく2つに分けられる<ref>網地の種類については、野村、2000年、24-25頁、を参照。なお、この2つの網地の他に「成型網」がある。[[樹脂]]を延伸等することにより網の形にしたもので、安全ネット・防風網などに使用される。漁網への使用はまれである。{{要出典}}<!--漁網工場の従業員です。漁網使用例を知りません。関係者のご指摘をいただきたい--></ref>。
 
* 有結節網
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網の材料繊維には、[[天然繊維]]([[植物繊維]]、[[動物繊維]])と[[合成繊維]]があるが、今日ではほとんどの網糸に合成繊維が用いられている。
 
合成繊維網が登場する以前は、[[アサ|麻]]糸、[[木綿]]([[綿]]糸)、[[絹]]糸、[[カラムシ|]]糸(おいと)、[[]][[クズ|]]糸、[[カイコ|]]糸などの天然繊維が伝統的に用いられてきた。<!--[[合成繊維]]が開発される前は[[綿]]糸が使用され、[[江戸時代]]には[[麻]]糸が使用された。-->しかし、天然繊維網の場合、網に付着する[[有機化合物|有機物]]や温湿度の変化、夏季には付着する腐蝕虫([[プランクトン]]など)によって、繊維が[[腐敗]]する速度が速い。そのため、これらの天然繊維網の場合、その使用や保存にあたっては細心の注意を払う必要があった。
 
合成繊維網の最大の利点は、水中で腐敗しないことである。その他にも利点として、過酷な操業環境に耐えうる網の強度や、人為的な操作を潤滑にするためのさまざまな網の表面加工などがあげられる。