「間テクスト性」の版間の差分

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==ポップカルチャーの間テクスト性==
間テクスト性は大衆メディアでも(テレビ番組、映画、小説、双方向ビデオゲームですら)しばしば起こる。これらの場合、間テクスト性はしばしばメディアの中で描かれる虚構の現実に深みを与えるために用いられる。例えばあるテレビ番組の登場人物が別の番組の登場人物から参照される場合である。<!---->またウェブサイト、放送、登場人物の書いた小説まで参照したテレビドラマもある。
 
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<!---->多くの場合、間テクスト性があるからといって、日常的な読者・視聴者は作品を楽しむためにこれらの参照を把握する必要はないが、その作品の評価にはなにがしか付け加わるものがあるであろう。
 
===「らき☆すた」===
近年のティピカル特徴的な例としては、2007年4月から9月にかけて放送されたTVアニメ『[[らき☆すた]]』が挙げられる。この作品では、キャラクタとそのモデルとなったキャラとの関係(あるキャラクタが、自分のモデルとなったキャラの[[フィギュア]]を見て「この人形、私に似てるね」と発言したり、「それ、○○の[[コスプレ]]でしょ?」と問われ、「誰ですかそれ」と答えたり)、過去の作品を含めたキャタクタと声優の関係の顕在化(あるキャラクタが、その声を担当している声優が過去に演じたキャラの[[コスプレ]]をし、そのキャラの声で決め台詞をしゃべる、そのキャラクタを演じている声優のライヴを、そのキャラクタが観ているシーンなど)、アニメに限らず漫画や実写ドラマからの台詞やシーンの流用が積極的に行われた。特に、『[[AIR]]』や『[[涼宮ハルヒの憂鬱]]』など、製作に携わった[[京都アニメーション]]が過去に手がけた作品からの[[パスティーシュ]]や[[パロディ]]は過激に行われ、賛否を呼んだ(特にに第2クール目の実写ED)。また、『らき☆すた』はそれだけでなく、アニメ業界全般(「ドラマCDの時とアニメとで声優が違う」「○○の長回しは手抜きなのだろうか」)やオタクの生態(「握手会でなかなか話を切り上げさせてくれない」「MCで空気読まないツッコミ」など)に関する批評性を含んだパロディも多数あり(挨拶一つにも元ネタがある)、映像表現に於いて間テクスト性を考える際には、重要な作品といえよう。
 
== 参考文献 ==