「JR北海道DBR600形ディーゼル機関車」の版間の差分

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'''DBR600形ディーゼル機関車'''(DBR600がたでぃーぜるきかんしゃ)は、[[北海道旅客鉄道]](JR北海道)が[[2000年]](平成12年)に2両製造した[[ディーゼル機関車]]である。
 
== 概要 ==
[[保線]]や[[除雪]]などで使用する[[モーターカー]]は、法規上は「機械」扱いで「[[鉄道車両]]」ではない。このため、運転時は[[列車]]扱いにできず、正規の列車が入れないようにする「[[線路閉鎖]]」を行う必要がある。
 
線路閉鎖中は当該区間で列車の運行ができなくなるため、[[札幌都市圏|札幌近郊]]などの列車本数が多い区間で列車を止めずに除雪が行えるよう、[[モーターカー]]に[[自動列車停止装置|ATS]]などを装備して「列車」としての運行を可能にした車両が本形式である。
 
[[形式の由来称号]]は、'''D'''=ディーゼル'''B'''=[[駆動輪|動輪]]2軸までは[[日本国有鉄道]](国鉄)の称号規程によるもので、以下、'''R'''=ラッセルおよびロータリーの頭文字とされる'''600'''=出力600psで構成される。
 
== 構造 ==
[[日本除雪機製作所]]([[札幌市]][[手稲区]]・[[留萌鉄道]]を改名した同資本の会社)製の汎用モーターカーHTR-600形を基本に、各部仕様を鉄道車両として走行が可能となるよう変更している。
 
基礎ブレーキ装置は北海道の鉄道車両で一般的な踏面両抱き式で、日本除雪機製作所モーターカー標準仕様の[[ディスクブレーキ]]露出タイプ制動装置から変更された。駆動機関は[[三菱重工業]]製の600ps[[ディーゼルエンジン|エンジン]]で、最高速度は55km/hである。
 
除雪装置は1位側が[[ロータリー車|ロータリー式]]、2位側が[[ラッセル車|ラッセル式]]である。冬季以外は除雪装置を外して入換や工事に使用できる。
 
連結器は汎用の[[連結器#自動連結器|自動連結器]]を装備するほか、小形のバッファも設けられており、保線用機械扱いの[[トロッコ]]との簡易連結器も装備する。
 
== 運用 ==
2両とも[[苗穂運転所]]に配置され、通常は[[札幌運転所]]に1両、苗穂運転所に1両が常駐する。夏季は除雪機器一式を取り外し、通常のモーターカーと同様に使用される。
 
*JR北海道では機械扱いのモーターカーとして、HTR-600形・HTR-400形を複数保有する。機関出力の違いで形式が異なるこれらの車両は[[列車無線|無線]]機器などが非装備、ディスクブレーキを装備した製造元標準仕様車で、塗色は黄色(602他)や、本形式と同じ塗装(622・402他)など差異がある。
 
== 関連項目 ==