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'''火薬庫'''(かやくこ)とは、[[火薬]]を貯蔵する[[建物]]である。火薬に延焼すると[[消火]]困難で大惨事となるため、この周囲では多くの場合に於いて火気厳禁([[火]]に対する厳しい使用制限)である。
 
==日本における火薬庫==
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==比喩としての「火薬庫」==
爆発の危険がある意味が転じて、[[紛争]]発生の危険性が高い地域のことを指すこともある。'''ヨーロッパの火薬庫'''と呼ばれた[[バルカン半島]]、'''中東の火薬庫'''と呼ばれる旧パレスチナ周辺などがある。
 
火薬庫が[[火災]]が発生すると、[[爆発]]などの危険や周辺施設・住民への被害も伴うが、この比喩的な「火薬庫」でも紛争が発生すると周囲に問題が及び易い。バルカン半島では[[民族問題]]や[[宗教問題]]を発火点として、周辺地域の同種問題の活性化といった問題を招く傾向があり、旧パレスチナ周辺では宗教問題や近代では[[パレスチナ問題]](→[[イスラエル#パレスチナ問題|イスラエルとパレスチナ問題]])などもあり、これら問題は[[原油]]価格などを通じて世界的な問題をも誘発させる。
: なおバルカン半島においても、同地域で発生した[[サラエボ事件]]は[[第一次世界大戦]]を誘発させ、近代化された軍隊どうしの衝突が長期化、様々な[[毒ガス]]を含む近代[[兵器]]が実戦投入され膨大な[[戦死|戦死者]]を発生させたほか、戦場だけではなく市街戦にまで発展し一般市民にも多数の死傷者を発生させ、また[[国家総力戦|国家規模の総力戦]]を強いられ、複数の国家にまたがって市民生活に多大な影響が出た最初の戦争となった。
 
こういった該当地域のみならず周辺地域、ひいては世界規模の問題を発生させる傾向から「火薬庫」という表現が用いられる訳だが、それだけに世界的にもこれら地域の情勢は懸案事項の種となっており、[[国際連合平和維持活動]]などの国際協力による「消火活動(比喩的な意味での)」も行われる。
 
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