「ワッツ暴動」の版間の差分

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'''ワッツ暴動'''(わっつぼうどう)とは、[[1965年]][[8月11日]]に[[アメリカ合衆国]]のワッツ市([[カリフォルニア州]]、現在は[[ロサンゼルス]]市に吸収)で発生した暴動事件。
== 概要 ==
[[白人]]の[[アメリカの警察#ステート・ポリス|ハイウェイ・パトロール]]が、道路上を[[蛇行運転]]していた[[黒人]]男性を尋問。尋問した途端に周囲の黒人が集まって来て、検挙の一部始終を見守った。結局、ハイウェイ・パトロールは運転していた当人と弟・母親を逮捕。これを切っ掛けに暴動が発生し、警官の襲撃から市街地における集団略奪や[[放火]]へ発展。[[州兵]]を投入して鎮圧する事態にまで及んだが、暴動が続いた6日間で死者34人・負傷者1,032人を出し<ref>負傷者のうち773人は一般市民、また181人は[[銃]]による負傷だった</ref>、逮捕者は約4,000名にも及び、損害額は3,500万ドルにまで上った。
 
==背景==
ワッツの住民の実に99%を黒人が占めていたのに対し地域を担当していた警官には殆ど黒人がおらず<ref>担当警官205人中5人しかいなかった</ref>、地域住民の感情には黒人への[[人種偏見]]を持つ警察への不信感が根深かった。加えて[[失業率]]も高く[[高等教育]]を受けている住民も少なかったことから、一種の[[スラム街]]になっていたことなど地域住民の不平不満は高いものであった<ref>加えて猛暑の盛りであったことも暴動発生の原因の一つとして挙げられている</ref>。