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竃馬 (会話 | 投稿記録)
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'''逆噴射装置'''(ぎゃくふんしゃそうち)とは、[[エンジン]]の推力を前方に切り替えることによって[[飛行機]]を減速させるための装置である。'''スラストリバーサ'''とも呼ぶ。
 
[[着陸]]時に車輪[[ブレーキ]]や[[スポイラー (航空機)|スポイラー]]と同時に使われ、[[滑走]]距離を短縮するために用いられる。逆噴射で機体を減速させるに十分な推進力を得るためには、エンジンを吹かさなければならないのでとても大きな騒音が発生する。
 
== ジェット機 ==
一般的な[[ジェット機]]では、搭載している[[ジェットエンジン]]の構造により2種類の方法がある。
 
[[ターボジェットエンジン]]や低バイパス比型の[[ターボファンエンジン]]では、エンジン後方のノズルに蓋をするような装置があり、これで後方に噴射していた排気ガス全体を斜め前方に射して制動する。
一方、近年の大型旅客機などに採用されている高バイパス比型のターボファンエンジンでは、コアエンジンを覆っているバイパス空気流のみの向きを変え、コアエンジンを通過してきた燃焼ガスについてはそのまま後方に噴射し続ける。つまり「逆噴射」とはいうものの、一部についてはそのまま後方への推進力として残っている。例としてバイパス比4(バイパス空気流80%:燃焼ガス20%)のエンジンでは、80%が前方への噴射され20%が後方への推力として残り、差し引かれた60%の推進力で制動を行っているということになる。''ターボファンエンジンのバイパス比については[[ジェットエンジン#バイパス比]]を参照
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画像:Klm.fokker70.ph-kze.arp.jpg|逆噴射装置 展開前
画像:Fokker.70.spoilers.arp.jpg|逆噴射装置 展開後
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一方、近年の大型旅客機などに採用されている高バイパス比型のターボファンエンジンでは、コアエンジンを覆っているバイパス空気流のみの向きを変え、コアエンジンを通過してきた燃焼ガスについてはそのまま後方に噴射し続ける。つまり「逆噴射」とはいうものの、一部についてはそのまま後方への推進力として残っている。例としてバイパス比4(バイパス空気流80%:燃焼ガス20%)のエンジンでは、80%が前方への噴射され20%が後方への推力として残り、差し引かれた60%の推進力で制動を行っているということになる。''ターボファンエンジンのバイパス比については[[ジェットエンジン#バイパス比]]を参照
 
{{Main2|ターボファンエンジンのバイパス比については[[ジェットエンジン#バイパス比]]を}}
 
== プロペラ機 ==