「Β-グルクロニダーゼ」の版間の差分

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実験室では測定の便宜上、[[フェノールフタレイン]]など遊離したあと比色定量しやすい[[アグリコン]]をもつ[[グルクロニド]]が基質として用いられるが、アグリコンに対する特異性は広く、[[アルコール]]、[[ステロイド]]、[[カルボン酸]]などのβ-D-グルクロニドにも作用する。酵素起源によってかなりの相違があり、そのうえ、真の基質(天然基質)が何であるかは、必ずしもわかっていない場合もある。
 
高等植物・微生物にも存在するが、とくに動物においては全組織に存在すると言ってよく、特に[[血漿]]などの体液に随時検出されるほか、[[脾臓]]・[[肝臓]]・[[腎臓]]などにおいては高い活性が見られる。これの細胞内では[[リソソーム分画]]・[[ミクロソーム分画]]に分布している。[[ラット]]の[[陰核]]・[[カタツムリ]]・カサガイなどにも強い活性をもつので、酵素調整の材料としてもよく使われる。
 
多くの植物細胞内ではこの酵素の活性がほとんど認められないので、β-グルクロニダーゼはしばしば、植物細胞を用いた遺伝子操作技術における[[レポーター遺伝子]]として用いられる。