「マットペイント」の版間の差分

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==概要==
もともとは[[油絵具]]や[[アクリル]]、[[パステル]]、[[フェルトペン]]など、あらゆる[[画材]]を使用して描く、手描きの絵として発展した。
 
現場で[[キャメラ]]前に絵や写真を修整したものをかざして撮影する方法(グラスショット)と、[[実写]]撮影後に[[スタジオ]]に持ち帰って作画しながら完成度を上げていく方法がある。
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==描画方法==
マットペイントは主に1m×2m1m×2m前後の大きなメゾナイトボード([[パーティクルボード]])に描かれるか、[[ガラス]]板に描かれていた。
実写との合成を単純に生合成する場合(この場合は実写撮影時は絵の部分を黒く覆い、作画時に実写が入る場所を黒く塗る)は後者を、実写の映像を[[プロジェクタ#透過スクリーン|リアプロジェクション]]で投影する場合(この場合は合成するべき場所にスクリーンを置くために絵の具を削り落として透明にする)は前者を採用する。
 
実写との合成を単純に生合成する場合(この場合は実写撮影時は絵の部分を黒く覆い、作画時に実写が入る場所を黒く塗る)は後者を、実写の映像を[[プロジェクタ#透過スクリーン|リアプロジェクション]]で投影する場合(この場合は合成するべき場所にスクリーンを置くために絵具を削り落として透明にする)は前者を採用する。
日本以外の国でポピュラーな画材は[[リキテックス]]などのアクリル絵の具に空や雲などの[[グラデーション]]の表現には乾燥の遅い油絵の具、部分的な柔らかい表現にはパステル、シャープなラインを引く場合にはフェルトペンなども使用し、殆どの場合、色を落ち着かせる(特にアクリル絵の具は乾くと色が浅くなってしまう)ために透明な[[ラッカー#アクリルラッカー|アクリルラッカー]]を使って仕上げる。
 
日本以外の国でポピュラーな画材は[[リキテックス]]などのアクリル絵具に空や雲などの[[グラデーション]]の表現には乾燥の遅い油絵具、部分的な柔らかい表現にはパステル、シャープなラインを引く場合にはフェルトペンなども使用し、殆どの場合、色を落ち着かせる(特にアクリル絵具は乾くと色が浅くなってしまう)ために透明な[[ラッカー#アクリルラッカー|アクリルラッカー]]を使って仕上げる。
 
リアルで有機的なムラを描き出すために[[筆]]を多用し、日本でよく使われる[[エアブラシ]]は殆ど使われることはない。昔の日本のマットペイントのリアリティがイマイチなのは、描画サイズがアニメの[[セル画|セル]]程の大きさしかなく、エアブラシを多用している事もその一因であろう。