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== 由来 ==
[[古代]]や[[中世]]においては、今日の英語でgum、フランス語でgomme、ドイツ語でGummiなどと一群の欧州言語で表記される物質は、アルコールには不溶だが、水を含ませると著しく膨潤してゲル状になり、種類によってはさらに水を加えると粘質のコロイド溶液となる植物由来の物質を指しており、主として多糖類から構成されている。逆に、水には不溶だがアルコールには溶ける植物由来の無定形の樹脂はレジン(rejin)と呼ばれる。こうしたゴムの代表が[[アラビアゴム]]であり、また似たものにトラガカントゴムや[[グアーガム]]がある。近代の発酵工業によって新たに登場した類似物質として、[[キサンタンガム]]が知られる。これらは食品の粘度を調整したり([[増粘多糖類]])、[[接着剤]]、あるいは[[水彩絵具]]の基質として用いられてきた。
 
[[16世紀]]になって[[ヨーロッパ]]人が[[中南米]]の文化や自然産物と接触するようになってから、彼らが古くから知っていたゴム(ガム)に似ているが、それらにはない新しい性質を持った植物由来の物質がヨーロッパ社会に知られるようになり、また導入され、古くから知られていたゴム(ガム)と同じ範疇の物質としてゴム(ガム)と呼ばれた。これらは植物体に含まれる乳液([[ラテックス]])を採取し、凝固させることによって得られるものであった。その中のひとつは[[チクル]]の幹から得られ、人間の体温程度の温度で軟化するもので、噛む嗜好品として用いられていた。このゴム(ガム)に関しては、[[チューインガム]]を参照されたい。