「プロトタイプ理論」の版間の差分

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'''プロトタイプ理論'''とは、[[言語学]]・[[認知心理学]]上の概念で、人間が実際にもつ[[カテゴリー]]は、[[必要十分条件]]によって規定される古典的カテゴリーではなく、典型事例とそれとの類似性によって特徴づけられるという考え方であり、このようなカテゴリーをプロトタイプ的カテゴリーと呼ぶ。[[認知言語学]]の基本的なテーゼのひとつである。
 
たとえば「鳥」という語から想起されるのはカラスやスズメなどの空を飛ぶ小動物であり、ダチョウやペンギンなどは典型事例から外れている。典型性の差によって人間の応答に違いが出るこづく現象一般にプロトタイプ効果と呼ばれる。またこれに関連して一般に「鳥は飛ぶ」のように特別な文脈上の理由がないかぎりデフォルトとして仮定される性質状況は[[理想認知モデル]]などと呼ばれる。
 
プロトタイプ的カテゴリーの考え方は言語学上の概念自体にも適用される。例えば、[[名詞]]や[[動詞]]のような品詞も、境界は明確でなく、それぞれ典型的なメンバーと、非典型的・周辺的なメンバーをもつと考える。
 
プロトタイプ理論は1970年代に[[ロッシュ]]らによって提唱された。
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==関連項目==
*[[認知言語学]]
*[[カテゴリー化]]
*[[理想認知モデル]]
*[[家族的類似]]([[ウィトゲンシュタイン]])
*[[理想認知モデル]]
 
[[en:Prototype (linguistics)]]