「フェロシアン化カリウム」の版間の差分

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'''フェロシアン化カリウム'''(—フェロシアン—カリウム)は'''ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム'''(—ヘキサシアノてつ に さん—カリウム)、'''黄血塩'''(おうけつえん)とも呼ばれる[[無機化合物]]で、[[錯塩]]の一種。
 
組成式は K<sub>4</sub>[Fe(CN)<sub>6</sub>]。通常は三水和物の形で存在する。黄色の結晶または粉末。水に可溶で、水溶液は淡黄色を示す。
[[シアン化ナトリウム]]に[[硫酸鉄|硫酸鉄(II)]]と[[塩化カリウム]]を加えると得られる。
 
== 概要性質 ==
[Fe(CN)<sub>6</sub>]<sup>4&minus;</sup>(フェロシアン化物イオン)は、水溶液中で電離しても配位子のCN<sup></sup>([[シアン化物イオン]])が安定している([[解離定数]] ''K:'' は 10<sup>-36−36</sup>)ため、無機シアン化物の様な毒性は示さない。
 
*貴金属と塩を作るため、[[賢者の石]]と目されたりもした(古典的な金メッキの手段)
熱希[[硫酸]]によって分解し、[[シアン化水素]]を発生する。この際に溶液が少し青く変色する(この事実は文献には見つからない)。
<!-- *古典的な覚え方「黄色い明かり」のキイロで、ロで、4価(キイロいは4文字) -->
 
*貴金属と塩を作るため、[[賢者の石]]と目されたりもした(古典的な金メッキの手段)
 
*古典的な覚え方「黄色い明かり」のキイロで、ロで、4価(キイロいは4文字)
 
== 利用 ==
*[[青写真]] - 白地青線法(白地に青線の陽画:ポジ)の現像液。
 
*試薬 - [[鉄]]イオンの検出などに用いる。2価の鉄イオンを含む溶液に加えると青白色沈殿を生じ、3価の鉄イオンの溶液に加えると濃青色沈澱([[プルシアンブルー]])を生じる。[[鉄]]、[[銅]]、[[銀]]の安定化試薬として用いられる。
*[[青写真]]
*工業用途 - [[食品添加物]]として[[食塩]]の固結防止添加物。
白地青線法(白地に青線の陽画:ポジ)の現像液。
 
*試薬
[[鉄]]イオンの検出等に用いる。2価の鉄イオンを含む溶液に加えると青白色沈殿を生じ、3価の鉄イオンの溶液に加えると濃青色沈澱([[プルシアンブルー]])を生じる。
[[鉄]]、[[銅]]、[[銀]]の安定試薬として用いられる。
 
*工業用途
[[食品添加物]]として[[食塩]]の固結防止添加物。
 
== 関連項目 ==
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*[[フェリシアン化カリウム]]
 
[[Category{{DEFAULTSORT:無機化合物|ふえろしあんかかりうむ]]}}
[[Category:鉄の無機化合物|ふえろしあんかかりうむ]]
[[Category:カリウムの化合物|ふえろしあんかかりうむ]]
[[Category:カリウムの化合物]]
 
{{chem-stub|ふえろしあんかかりうむ}}
 
[[de:Kaliumhexacyanidoferrat(II)]]