「2007年の韓国シリーズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
10行目:
それまで24回行われた韓国シリーズで先に2敗をしたチームが逆転優勝をした前歴がなかったこと、そして第3戦から斗山の本拠地で行われることから、斗山の優勝はほぼ確実に見えた。が、第3戦でSK投手陣の内角をえぐる投球に敏感になった斗山の選手たちが興奮。両チームの選手がベンチを出て乱闘寸前まで行く騒ぎを起こすと、これが逆にSKの選手たちの奮い立たせるきっかけを与えてしまった。
 
結局、第3戦はSKが9対1の楽勝でシリーズを1勝2敗に持ち込むと、第4戦では22勝のエース、リオスを中3日で出した斗山に対してSKの金星根監督は公式戦3勝7敗の高卒ルーキー、[[金廣鉉]](キム・グァンヒョン)を先発に予告する度肝を抜く大胆な采配を見せた。誰もがリオスを避けて自軍の投手陣を温存するため作った捨てゲームと見た、しかし負ければ王手をかけられる試合に高卒ルーキーを先発させたことに疑問を示した、その第4戦で金廣鉉が7回2/3を被安打1、無失点で投げぬけると、打線の方は中3日の登板で疲れ気味だった相手先発リオスを2本のホームランで撃沈させ、4対0で快勝。誰も予想できなかった大番狂わせを演出して、シリーズを2勝2敗のタイに持ち込んだ。
 
この1戦でSKは勢いに乗った一方、中3日だったとは言え、絶対的な信頼を寄せていたエースが高卒ルーキーとの対決で敗れた衝撃で斗山の方は動揺の色を隠せず、続く第5戦でも攻撃陣が5つの併殺を喫する拙攻で6回まで無失点に抑えた先発のランデルの力投に答えなかった。結局、リリーフ陣が打ち込まれて第5戦も0対4で斗山の完敗。ホームで行われた3試合すべてをSKに献上して第2戦までの予想とは反対に斗山側が先に王手をかけられた。