「電子ピアノ」の版間の差分

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Hsugawar (会話 | 投稿記録)
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2007年11月8日 (木) 20:22の版で「ディジタル技術に対する誤解」として削除された部分を出展付で復活。過去30年間ディジタル音響技術に関わっていますが、何が「誤解」なのかな?
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グランドピアノの音色と構造、特に鍵盤タッチを模倣し再現する事をひとつの目標として、電子技術やコンピュータ技術の進歩とともに進化してきた。
 
音源については、初期の製品には[[FM音源]]などを使用したものもあったが、現在ではピアノの音をデジタル録音した[[サンプリング]]音源を用いているものが主流である。
かつてはピアノタッチではない、重さオルガン風の感触無い鍵盤の製品にも電子ピアノと呼ばれるものがあったが、現在、電子ピアノと呼ばれる製品はハンマーアクションを模したものに限られている。また、鍵盤数もピアノと同じ88鍵盤のものが普通
 
本項での「ピアノ」は、生ピアノ(アコースティック・ピアノ)を指す。
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一方、以下のような弱点もある。
* 発音源がせいぜい口径10~20cmのスピーカーであり、大面積の響板を主な音源とするピアノとは音の広がりや豊かさに本質的な違いがある。
* ディジタル技術を用いているので、安定性と再現性に優れているが、如何に精密に作ったところで所詮音量・音色などは(厳密に言えば)段階的であり、だれが弾いても有限の組合せの中のいずれかの音を発生することになる。これに対して、ピアノはいわゆるアナログ機器であり、演奏のしかたにより無限の種類の音を発生することができる。[http://www.piano-city.net/floor2/sec2-5-0.html]
* 電子技術を用いた機器であるがゆえに、その構成部品、特に[[集積回路]]などの電子部品は非常に精密でかつ陳腐化(更新)が速い。このため、製造後長期間経った電子ピアノが故障した場合、もし故障の原因が専用の集積回路などの部品ででかつ製造元にもはや交換部品の在庫がない場合などは修理不可能となり、楽器全体を廃棄するしかない。これに対して、ピアノは如何に精密な機構部品で構成されているとはいえ、所詮[[19世紀]]以前の技術で作られたものであり、部品が故障、磨耗、変質、破損しても町工場レベルの手工業技術で修理したり、木材、金属、布などの素材から再生が可能であり、修理が可能である。現に、100年以上前に製造されたピアノを再生して新品と同じように使えるようにすることは珍しくない。[http://www.piapit.com]
 
結局のところ、電子ピアノはピアノを置き換えるまでにはいたっておらず、また将来もその可能形はないと思われる。経済的その他さまざまな理由で本物のピアノを使えない場合のあくまでも「ピアノの代わり」として割り切るか、またはその形状や多機能に注目して、ピアノとは別の楽器として使うべきであろう。特に、電子ピアノ(とピアノ)を製造しているメーカーでさえ、幼児の入門楽器には電子ピアノよりもピアノのほうがふさわしいことを強調していることは注目に値する。[http://www.piano-city.net/floor2/sec2-9-1.html]
 
==エレクトリック・ピアノ (電気ピアノ)との違い==
 
一般に[[エレクトリック・ピアノ]]とは、ピアノと同様に弦や金属棒などをハンマーで叩き、その振動をピックアップで拾い、アンプで増幅して音を出すものをいう。<!--[[アコースティック・ギター|アコースティックギター]]に対する[[エレクトリックギター|エレキギター]]の位置付けとなる楽器である。-->代表的なものとして[[ローズ・ピアノ]]やヤマハCP-80、ウーリッツァー・ピアノなどがある。
 
電子ピアノでは、物理的に弦などを振動させることはなく、鍵盤は根本的にはスイッチの役割を果たし、電子回路が音を生成している。