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'''要塞砲'''(ようさいほう)は[[要塞]]に備え付けられた防衛用の[[大砲]]。一般には沿岸要塞に備え付けられている対艦用の沿岸砲や海岸砲も要塞砲に分類される。大砲が発達し、陵堡式の要塞が用いられるようになった[[18世紀]]以降に多く用いられるようになった。
 
要塞砲は要塞に設置され位置は固定したままでよいので、[[野戦砲]]に比べて大口径で重量がある場合が大きい。初期の要塞砲は砲車の上におかれたが、これも野戦砲用の砲車と異なり、この時代の艦砲同様4つの車輪を持っていた(艦砲から流用した砲も多かった)。後には旋回式の台車に載せられ一定の自由度が確保されるようになる。要塞砲は固定のままで良いということは利点だけでなく、欠点にもなった。それはむき出しの状態であれば狙い撃ちされ破壊され易いということである。そこで露天から屋根と狭間を設けるようになった。[[19世紀]]後半には要塞砲は隠顕式となり、必要に応じて壕から出して運用する構造となった。最終的には艦砲の様に[[回転砲塔]]が採用され、強固な鉄蓋が砲を覆うようになる。[[20世紀]]後半には要塞そのものが衰退したので、それとともに用いられなくなった。
 
== 関連項目 ==
* [[ナバロンの要塞]](挺身隊による要塞砲の破壊を描いた[[アリステア・マクリーン]]の小説)