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掌院と典院
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神品機密(しんぴんきみつ)とは[[キリスト教]][[東方正教会]]において神品教役者を任ずる[[機密 (キリスト教)|機密]]のこと。[[カトリック教会]]における[[叙階]](じょかい)の[[秘跡]]にあたる。神品機密を執行して新たに神品教役者に任ずることを'''叙聖'''(じょせい)といい、[[機密 (キリスト教)|機密]]のひとつとして扱う。
 
正教会の聖職者のシステム・位階については[[神品 (正教会の聖職)]]を参照。
東方正教会では、[[主教]]、[[司祭]]、[[輔祭]]、[[誦経者]]、[[堂役]]の教役分担(きょうえきぶんたん)がある。
 
東方正教会では、[[主教]]、[[司祭]]、[[輔祭]]、[[誦経者]]、[[堂役]]の教役分担(きょうえきぶんたん)がある。
 
輔祭以上を神品(しんぴん)と呼び、主教が神品機密を与えて任じる。主教は教会の監督役であり、その更に上位の教役者はおらず、複数の主教によって新しい主教が立てられる。神品機密は[[聖体礼儀]]の中で行われる。それぞれの教役ごとに、聖体礼儀のどの部分で神品機密を執り行うかが定められており、一日で二つ以上の役に叙されることは起こりえない。神品機密のなかでは、主教が教役者を任じたのち、教衆が三度「アクシオス」(ギリシア語で「適格」の意)と唱えて承認を示す。
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修道司祭と主教の中間の位階として[[掌院]](しょういん)と[[典院]](てんいん)がある。
 
[[掌院]]は元来修道院を監督する職を意味する。[[フョードル・ドストエフスキー|ドストエフスキー]]の『カラマーゾフの兄弟』に登場するゾシマ長老はしばしば掌院の理想像であるといわれる。現在の東方正教会では、主教に叙される前に掌院に任ぜられるのが慣例である。
 
誦経者と堂役は神品機密を経ない信徒であってもよい。多くの教会で一般の信徒が務めている。