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'''ケラチン'''とは、[[細胞骨格]]を構成する[[蛋白タンパク質]]の一つ。細胞骨格には太い方から順に、[[微小管]]、[[中間径フィラメント]]、[[アクチンフィラメント]]と3種類あるが、このうち、[[上皮]][[細胞]]の中間径フィラメントを構成する蛋白タンパク質がケラチンである。
 
[[毛]]、[[爪]]等のほか、[[洞角]]、[[爬虫類]]や[[鳥類]]の[[鱗]]、[[くちばし|嘴]]などといった[[角質]][[組織 (生物学)|組織]]において、上皮細胞は硬質ケラチンと呼ばれる特殊なケラチンから成る中間径繊維で満たされて死に、硬化する。硬質ケラチンは水をはじめとして多くの中性溶媒に不溶で、蛋白タンパク質分解酵素の作用も受けにくい性質を持っている。これは、ケラチンの特徴である[[シスチン]]含有量の高い([[羊毛]]で約11%)[[アミノ酸]]組成に起因している。[[ペプチド鎖]](多数のアミノ酸が鎖状に結合したケラチンの主構造)はシスチンに由来する多くのジスルフィド結合(S-S結合)で網目状に結ばれている。
 
[[粘膜]]などの角質化しない上皮細胞においてもケラチンは中間径繊維の構成蛋白タンパク質として重要な役割を果たしており、上皮組織のシート状構造はケラチン繊維によって機械的強度を保っている。
 
[[Category:タンパク質|けらちん]]