「ピットロード」の版間の差分

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Amikake3 (会話 | 投稿記録)
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== 今後の課題 ==
ピットロードはコアな商品を数多くだしており、熱烈な客層が多いのが特徴である。しかし、それらの商品はおおむね販売数が少なくまとまる傾向が非常に強(ロシアの巡洋艦である[[モスクワ (ミサイル巡洋艦)|モスクワ]]や同国の空母[[アドミラル・クズネツォフ (空母)|アドミラル・クズネツォフ]]と、日本海軍の戦艦である[[大和 (戦艦)|大和]]との、日本における知名度の違いを考えれば、それらは容易に想像できる)。そのため、商品価格が(静岡3社+フジミと比べて)非常に高いという問題点があるのだが、これに関しピットロード側の主張で「この値段でも販売数X販売価格に対しての仕入原価の割合がすでに限界利益を割り込んでいる」と主張してしかし、ウォーターラインの新金型差し替えが活発になってきた今日、品質の面で(値段が安い)静岡3社らとの差が縮まっており、この価格問題は利益に直結する面でもあるため、深刻な問題であろうと思われる
 
また、新製品の発売予定の遅延も常態化している。近年ではニミッツリンカーンといった目玉モデルの遅延、さらには販売を公式に発表までしていた小説「[[亡国のイージス]]」に登場したする「いそかぜ」の開発停止など、製造業としての問題行動が多く、その面での不信は払拭できない状態である。ただ、最近では1/700ホーネットの発送予定日が1日早まるなど、努力はしているようである。
 
なお、食玩の原型など多角的な展開を模索しているものの、インジェクションキットはおおむね出尽くした感があり、新製品はやや目新しさに欠け、ニミッツなどの目玉商品、未キット化商品を続けて発売し続けることができるかが勝負、と見られている。
 
今後、業界全体の売り上げ自体が飛躍的に延びる可能性は0に近いといえる模型業界において、パイの取り合いは深刻である。ピットロードは1994年に陽炎型を発売した。これは「他業界が不思議な目で見るほど仲が良い」とまでいわれる模型業界において、「静岡3社は日本艦、PTは外国艦(と静岡3社が出していない日本艦)。」という垣根をピットロードのほうから破っていったものであり、明らかにパイの拡大を狙っている行動であろうしかし、これは1/700日本艦のシェアをフジミとともに独占していた静岡3社に嫌われ、さらには中国の模型会社トランペッターとの業務提携は、同国ドラゴンモデルズとの関係が強い重鎮タミヤの田宮俊作の怒りを買うなど、他の模型会社との溝が深まっている。「他業界が不思議な目で見るほど仲が良い」とまでいわれる模型業界において、今後ピットロードが協調路線をとるのか、対立路線をとるのかは模型業界の大きな争点であろうと言われる。
 
これらがピットロードが持っている問題点であり、2006年以降いかにこれらを解消していくかが大きな課題である。