「パンデクテン方式」の版間の差分

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原語に誤記載(ギリシア語 Pandectae)があったので訂正。また,『学説彙纂』を呼称するときは,ラテン語,ドイツ語ともにpandectae/Pandekten,digesta/Digestaを使うことから併記した。
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==成り立ち==
'''パンデクテン'''とは、『[[ローマ法大全]]』のうち著名な法学者の学説を編纂した『学説彙纂』(がくせついさん。ラテン語では''Digesta''、ギリシア語では''Pandectae''、ドイツ語では''希 pandectes,羅 pandectae/digesta,独 Pandekten''。)/Digesten)のことである。[[19世紀]]の[[ドイツ]][[私法]]学では、『学説彙纂』を重視した[[概念法学]]が隆盛を極め、[[パンデクテン法学]] (Pandektenwissenschaft) と称された。パンデクテン方式は、パンデクテン法学の代表的学者であるベルンハルト・ヴィントシャイトが著した『パンデクテン教科書』で用いられ、後にパンデクテン法学の成果として結実した[[ドイツ民法]]典([[1900年]]成立)で用いられたことから、この名で呼ばれる。
 
[[1896年]]([[明治29年]])に公布され[[1898年]](明治31年)に施行された日本の民法典は、ドイツ民法典に先行して成立したものの、当時起草中であったドイツ民法典、特にドイツ民法典第一草案の影響を強く受け、パンデクテン方式によって構成・記述された。もっとも、その内容においては、フランス民法典や他の先進各国私法の影響も見られる。