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マケドニアには騎兵隊としてもう一つ'''プロドロモス'''と呼ばれる部隊がいたが、これは防具としては兜のみを被った[[軽装騎兵]]の部隊で戦闘よりも哨戒や偵察を主な任務とした。例外的に敵と戦う時にはヘタイロイと同様に騎兵用のサリッサを持って突撃した。
 
また、マケドニアには「歩兵のヘタイロイ」という意味の'''ペゼタイロイ'''という歩兵部隊も存在した。ただし、これは[[ピリッポス2世|フィリッポス2世]]が名付けた美称であり実際のところは有事にのみ王国全土から選出し、召集された他のギリシャ圏のそれと同じく普通の[[ホプリタイ]]であった。歩兵の親衛隊としてはペゼタイロイの中からさらに選び抜かれた「盾持ち部隊」'''ヒュパスピスタイ'''という部隊がおり、彼らはペゼタイロイとは違い[[常備軍]]の部隊であり、ペゼタイロイよりもより高度な訓練と優れた装備を受けることができたのでより強力な歩兵部隊だった。いずれの歩兵部隊も[[サリッサ]]を用いた当時ではより革新的な[[ファランクス]]を組んで、ヘタイロイとともに鉄床戦術を行うのに欠かせない部隊であり、マケドニアの強大化に大きく貢献した。大王の死後、分裂した[[ヘレニズム]]諸国もこうした大王の精鋭部隊が主戦力となり、彼らを継承することで「銀盾隊」'''アルギュラスピデス'''や「青銅盾隊」'''カルカスピダス'''などの優れた重装歩兵部隊を保有することができた。
 
==関連項目==