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*保温と加熱 ‐ 40℃前後で好気性微生物の活性が上がり、分解が促進される。そのため、保温や加熱によって生ごみの温度を上昇させると効率よく分解が進む。また、寒冷地、冬季は温度を維持するためのエネルギーが多く必要になる。
*攪拌と送気 ‐ 好気性微生物は酸素を必要とするため、攪拌や送気によって酸素を供給する必要性がある。大半のバイオ式生ごみ処理機には攪拌機能がある。これによって生ごみを攪拌し、酸素供給を行いやすくする目的がある。
*脱臭装置 ‐ バイオ式からは悪臭ではないが独特の発酵臭がするため、脱臭装置が必要となる。脱臭方法は主に、生ごみと一緒に[[活性炭]]や[[ゼオライト]]などのチップを混ぜる方法と排気口で白金触媒による脱臭する方法がある。それでも完璧には脱臭されないため基本的には屋外に設置するタイプが多い。
*水分調節 ‐ 水分が多すぎると通気性が阻害され酸素供給が滞ってしまい、逆に水分量が少なすぎても微生物が活発に活動できない。そのため、適正な水分量を調節するため、水分センサーが備わっている機械が多い。生ごみのほとんどは水分であるため、生ごみを過剰に投入すると水分過多になってしまうことがままある。それを和らげるため、定期的に木屑などのチップを入れて、水分に対する緩衝能を高める必要がある。また、ハイブリッド式は温風を送気することにより生ごみを乾燥させ、適正な含水率に保つため追加チップを要さないのを売りにしている。
;メリット
*'''堆肥ができる''' ‐ バイオ式の最大の利点。二次発酵を必要とするが、ほとんど完全な状態の堆肥が出来できる。
*ランニングコストが安い - 微生物の力を借りて、分解を行うため比較的ランニングコストがかからない。
 
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:[[暖房|ヒーター]]などの熱源や温風で、生ごみの水分を蒸発させて乾燥、攪拌、破砕して減量、衛生化を行う。
;要求される機能
*乾燥機能 ‐ 乾燥式の主な機能は温風送気による乾燥機能である。この乾燥機能によって、生ごみを減量しまた扱いやすくする。処理中はけることができない。
*攪拌・破砕機能 ‐ 攪拌し通気性をあげ、温風で効率よく乾燥を行う。また、乾燥後は生ごみを破砕して減容化する。
*脱臭機能 ‐ 乾燥型は主に屋内型が多いため特に脱臭機能は要求される。主に白金触媒による脱臭方法が多い。
;メリット
*室内に設置できる ‐ チップを要しないため比較的コンパクトであり、匂いも少ないので、室内に設置が出来できる。
*手間が少ない ‐ 機械的に蒸発を行うため、バイオ式のように微生物の生育環境を整えなくてもい。
*短時間で出来できる ‐ バイオ式のように時間をかけなくともい。
*使えない地域がない ‐ 寒冷地でも使用できる。バイオ式は屋外設置が多い上にく、また温度を要求するため設置できない地域がある。
 
=== 設計思想の異なり ===
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== 生ごみ処理機による堆肥化 ==
[[堆肥化]]には、大別して一次発酵と二次発酵の段階がある。一次発酵は易分解性の有機物([[糖類]]、[[アミノ酸]])が分解される。高い発酵温度を要求する段階である。次に、難分解性の有機物([[セルロース]]、[[リグニン]])が分解される二次発酵が起こる。この発酵は常温でゆっくりと進む。この二つの過程を経て完全な堆肥が出来上できあがる。
 
バイオ式生ごみ処理機は、この主に第一段階を行うものである。そのため、堆肥として使用するためには、一ヶ月ほど土中などで二次発酵を行うことによって完全な堆肥が出来できる。
 
対して、乾燥式生ごみ処理機は堆肥化はまったく行われていない。単純に乾燥しただけである。もし仮に乾燥した生ごみを肥料として施肥を行った場合、水分を吸収して生ごみに戻り、様々な害を出すだろう。例えば、悪臭、根ぐされなどのさまざまな害を出すこと考えら予想される。乾燥した生ごみを堆肥として使用するには、もう一度加水などを行って微生物が生息できる環境を整えて堆肥化を行わなければならない。堆肥化において乾燥式生ごみ処理機の優位性は、多大な生ごみの水分を初めに除去できるとう点であり、あくまでも堆肥はできない。一部の家電製品メーカーはこの乾燥した生ごみを堆肥素材と呼んでいる。
 
==省エネ問題==