「9M119 (ミサイル)」の版間の差分

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ソ連では、[[戦車]]の125 mm[[主砲]]から発射できる対戦車ミサイルの開発が盛んに行われていた。9M119は、新型戦車[[T-80]]の開発にあわせ、それまでの[[T-64]]で使用されていた[[9M112_(ミサイル)|9M112「コブラ」]]に代わるミサイルとして開発された。設計は、[[トゥーラ (ロシア)|トゥーラ]]にある[[自動化・制御システム開発設計局]]<!-- ({{lang|ru|КБ Приборостроения}}) -->で行われた。
 
発射は[[2A46]][[戦車砲]]や[[KBA-3]]戦車砲から行われる。射程は75 mから5000 mで、目標へ直角に命中した場合、700 mmから750 mmの[[装甲]]を破壊できる。[[湾岸戦争]]では[[イラク]]軍のソ連製戦車は[[アメリカ陸軍]]の[[M1エイブラムス|M1A1]]にまったく歯が立たず、特に3000m以上の遠距離からのアウトレンジ攻撃による損失が目立った。これにはイラクのソ連製戦車が9M119を運用できないものばかりであったことも関係しており、9K119を装備するT-80などが相手であれば必ずしもM1の圧勝に終わるとは言えない。
 
また、9M119は[[2A45|2A45MスプルートB]]砲からも発射できる。9K119は、ソ連時代に開発されたT-80シリーズに加え、ロシア連邦の[[T-90]]シリーズ、[[ウクライナ]]の[[T-84]]シリーズにも継承された。普及型戦車として開発された[[T-72]]は当初は主砲からのミサイル発射能力を有していなかったが、ウクライナで開発されたT-72AG(T-72AH)のような近代化改修型では9M119の運用が可能となっている。加えて、[[中華人民共和国]]の[[96式戦車]]、[[98式戦車]]、[[99式戦車]]でも運用が可能となっている。