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{{改名提案|クロムモリブデン鋼}}
'''クロムモリブデン鋼'''('''chromium-molybdenum steel''')は、[[鉄]]に[[クロム]]、[[モリブデン]]を添加した[[合金鋼|低合金鋼]]の一種である。略して'''クロモリ'''とも呼ばれる。その特性を生かして、旧[[帝国陸軍]]の[[ヘルメット|鉄帽]]、[[M61 (機関銃)|バルカン砲]]の砲身から[[自転車]]の[[フレーム (自転車)|フレーム]]や航空機の[[エンジン]]まで、さまざまな面で使用されてきた。
 
'''クロムモリブデン鋼'''('''chromium-molybdenum steel''')は、[[鉄]]に[[クロム]]、[[モリブデン]]を添加した[[合金鋼|低合金鋼]]の一種である。略して'''クロモリ'''とも呼ばれる。その特性を生かして、旧[[帝国陸軍]]の[[ヘルメット|鉄帽]]、[[M61 (機関銃)|バルカン砲]]の砲身から[[自転車]]の[[フレーム (自転車)|フレーム]]や航空機の[[エンジン]]まで、さまざまな面で使用されてきた。
丈夫でしなやか、加工性も高く、また近年の技術の革新により鉄の密度を上げることができるようになったため、少々肉厚を薄くしても目的の十分な強度を得られるようになった。そのため、軽量化と同時に[[引張強度]]などが求められる場面([[拳銃]]や[[航空機]]の[[主脚]]等)で多用される。
 
丈夫でしなやか、加工性も高く、また近年の技術の革新により鉄の密度を上げることができるようになったため、少々肉厚を薄くしても目的の十分な強度を得られるようになった。そのため、軽量化と同時に[[引強度]]などが求められる場面([[拳銃]]や[[航空機]]の[[主脚]]等)で多用される。
 
また、[[フレーム素材 (自転車)|自転車のフレーム素材]]として古くから使われており、現在でも愛好家が多い。一般に細身のフレームであり、しなやかな乗り心地や、部品を[[ろう付け|ロウ付け]]して仕様を容易に変更できることが好まれている。これに対して[[アルミニウム|アルミ]]等のフレームは繰り返し荷重等の関係から太くならざるを得ず、[[炭素繊維|カーボン]]等樹脂系は経年劣化が激しい。自転車に特化したパイプを[[レイノルズ]]等のメーカーが出しており、ほかの材質に引けを取らない性能を実現している。自転車用途については以下も参照のこと。