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| アジュール (#007FFF)
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アジュールという言葉は、[[ペルシア語]]の lazhwardlāzhuward 又は lājward に由来し、現在[[ラピスラズリ]]（ lazhward の石の意）と呼ばれている濃い青色の貴石を産出することで知られていた lazhwardlāzhuward という土地の名に由来する（ラピスラズリは、古くは「 lāzhuward の石」の意で、[[ラテン語]]で石を意味する lapis とラピスラズリを意味する lazulum から派生した lazulī の合成語<ref>{{cite web | url = http://dictionary.reference.com/browse/lapis%20lazuli | title = lapis lazuli - Definitions from Dictionary.com | work = Dictionary.com | publisher = Lexico Publishing Group, LLC | language = 英語 | accessdate = 1月6日 | accessyear = 2008年 }}</ref>）。以後の経緯は諸説あってはっきりしないが、[[アラビア語]]の al lazuwar(d) から中世ラテン語の azura を経て古フランス語の azur となったという説がある<ref>{{cite web | url = http://dictionary.reference.com/browse/azure | title = azure - Definitions from Dictionary.com | work = Dictionary.com | publisher = Lexico Publishing Group, LLC | language = 英語 | accessdate = 1月6日 | accessyear = 2008年 }}</ref>。この言葉は[[12世紀]]までに古フランス語に取り入れられ、そこからコート・オブ・アームズ (Coats of Arms) の[[紋章]]の中で使われるようになった。なお、コート・オブ・アームズとは、[[プレートアーマー|甲冑]]で完全武装した[[貴族]]や[[騎士]]がお互いに個人を識別できるように戦争の際にまとった自らの紋章を描いたサーコートのことである。現代では紋章そのものを指すことがある<ref>{{cite web | url = http://ww2.enjoy.ne.jp/~tteraoka/heraldry/heraldry1.htm | title = ヨーロッパ紋章学 | author = Dragon's Lair | language = 日本語 | accessdate = 12月30日 | accessyear = 2007年 }}</ref>。
英単語の「アジュール」という言葉は紋章の色として単純に「青」を意味するが、[[フランス語]]と[[ドイツ語]]のそれぞれを起源とする同じ概念の別の言葉が両方とも[[英語]]に取り入れられた数多くの例のうちの1つでもある<ref>{{cite web|url = http://www.asahi-net.or.jp/~vz4s-kubc/tincture.html | title = TINCTURES | date = 1996-10-20 | author = 河渕慎一郎 | language = 日本語 | accessdate = 12月30日 | accessyear = 2007年}}</ref>。前者は[[ノルマン・コンクエスト]]として知られる[[1066年]]の[[ノルマン人]]による[[イングランド]]征服後にフランス語を話す支配者階級の貴族によって使われていた単語「アジュール」であり、後者は[[アングロ・サクソン人|アングロサクソン系]]の一般人により用いられていた単語「ブラウ = ブルー」である。そのため、フランス語を話す伝令官（[[国王]]や支配者からの重大ニュースを民衆に伝える役目の[[官吏]]）がバナーと呼ばれる国王・貴族などの個人旗に描かれた青をアジュールだと言う一方で、一般民衆はそれらを単にブルーだと言った。このような経緯から、同じ「青」の概念を持つ2つの単語が英語に取り入れられていったが、現代では語源となったフランス語でも青を「bleu」と言うため、アジュールは紋章学以外では一部の商品名、曲の題名や色名などを除けば、単に「青」を意味する言葉としてはあまり使われなくなっている。
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