「本間光丘」の版間の差分

四郎三郎もまた長人となり、父祖の志を体し、奉公の念厚く、経済の理に通じ、[[最上川]]の水利を治め、[[天明の飢饉]]では金穀を施し、[[宝暦]]8年、資財をなげうち酒田の西浜に防砂林を植えるなど、功績が多く、12年藩はこれを賞して[[町年寄]]とし、明和4年士格に列し、小姓格となした。また藩士の借財を整理し、本間家の低利な資金に借り換えさせた。5年酒田、鶴岡両城普請掛を命じられ、備荒貯蓄米24000俵を献じた。功によって500石30人扶持を給せられた。ときに江戸藩邸が焼失し、そのうえ[[徳川家慶]]の加冠の謝恩使を命じられるなどして財政が窮乏をきわ極めたが、安永4年藩主酒井忠徳の命をもって藩の財政改革にあた携わり、おおいに奔走したが、これを妬む者もあったためついにこれを辞した。藩主の命によりふたたびこれにあたり、成功績はおおいにあ上がった。天明8年藩士が富士川、大井川、安倍川の修治を命じられると、藩命によって大阪の巨商から資金を借り入れ、事を弁じた。寛政4年北海の警備のために大砲10門を献上し、海防に資した。米沢藩主上杉治憲が重臣をしりぞけ藩政改革をくわだて、　戸善政を起用すると、　戸は四郎三郎を酒田に訪ね、これから金穀を借り軍備を修め、田地の[[開拓]]などをすることができた。鷹山の治績がおおいに上ったのは、四郎三郎の献替が大きかったという。明和4年酒田港口に灯台を建てた。