「平成16年7月福井豪雨」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
14行目:
足羽川の破堤に関しては、決壊箇所は川がカーブするという地形である上に、[[福井駅 (福井県)|福井駅]]周辺連続立体高架事業のために[[北陸本線]]の[[足羽川]]鉄橋が二本並んで存在したことや架替工事中の幸橋の橋脚が多かったことが水を堰き止めてしまい水が停滞してしまったことなどが原因に挙げられている。
 
また、土嚢倉庫の鍵の管理者がなかなか捕まらなかったことや、派遣された職員が福井市中心部の浸水を防ごうとして、住民の再三に渡る訴えにもかかわらず対岸の越水箇所(福井市春日:後に決壊し甚大な浸水被害をもたらした。)を放置したことなどから、一部では人災だとの声もあった。
被害地域の住民の話によると、越水し破堤の恐れがある箇所に土嚢を積もうとしたら、市職員に「そこには積むな」と言われたという。被災者への補助金を決めるための被害調査においても、災害時の最高水位ではなく調査時点での水位を測って去っていったという。
 
 
一方同じ九頭竜川水系である'''真名川'''に関しては、足羽川流域と同程度の豪雨が降り注いでるにも拘らず、下流の[[大野市]]等では浸水被害が起こらなかった。これは上流の[[真名川ダム]]・[[笹生川ダム]]の[[洪水調節]]機能が有効に発揮されたものである事が後に[[国土交通省]]の雨量計測・流量計測等で判明した。この結果[[ダム]]に対する認識が再評価され、結果として建設が事実上中止状態にあった[[足羽川ダム]]建設事業再開の地元容認という姿勢に繋がっていった。