「タミル・イーラム」の版間の差分

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イーラム(「母国」)の概念、すなわちスリランカのタミル族分離独立の問題は、50年以上続く[[スリランカ内戦]]の中心となる問題である。この概念は、[[1976年]]に[[タミル統一解放戦線]](TULF)が初めて打ち出したものである。{{要出典}} TULFはそもそも、[[1977年]]の選挙でスリランカ国内のタミル族分離独立を訴えたタミル系諸政党の連合体であり、同年の選挙では北部と東部の諸州で議員を当選させた。政府はこの分離の動きに対抗するため、翌1978年、すべての[[下院議員]]に国家統一支持の宣誓を義務づける新条項を憲法に追加した。その結果、TULFは議会への参加を拒否した。以来多数の過激派グループが、タミル族の国家独立を求めて武力闘争に入ることになった。
 
「タミル・イーラム」の名称はタミル統一解放戦線(TULF)と過激派グループの両方が使用しているが、スリランカの北東部州だけを指している(主にタミル族が伝統的な母国としているジャフナ県、キリノッチ県、ムライティブ県を言う)。しかしながら[[イーラム人民革命解放戦線]](EPRLF)をはじめ初期の過激派グループの中には、タミル族が過半数を占める地域すべてを意味して[[イーラム]]の名称を使うものもあった。これには、土地所有(保有資産額?)ではタミル族が多数を占めるものの、伝統的には[[シンハラ族]]の中心地域であとされる内陸部地域も含まれていた。
 
ただし現在では、タミル族分離独立のための領土要求は実質的に北部と東部の諸州に限定されている。
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現在、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の統治下にあるスリランカの北部・東部は事実上の準独立国家として活動している。独自の[[裁判所]]<ref name=SATP>{{cite web| url=http://www.satp.org/satporgtp/countries/shrilanka/terroristoutfits/Ltte.htm |title=Liberation Tigers of Tamil Eelam (LTTE) | publisher=South Asia Terrorism Portal |accessdate=2007-03-28}}</ref>
、[[警察]]<ref>[http://www.tamilnet.com/art.html?catid=13&artid=9823 Pirapaharan opens Tamil Eelam Police HQ]</ref><ref>{{cite news | title=Tamil Eelam police |url=http://brcslproject.gn.apc.org/slmonitor/November02/tamil.html |publisher=Sri Lanka Monitor | accessdate=2007-03-28 |date=2002}}</ref><ref name=SATP />、
[[陸軍]]、[[海軍]]([[シー・タイガーズ]])、[[空軍]]、<ref>{{cite web | url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/6496381.stm | title=Tamil Tigers unveil latest tactic |accessdate=2007-03-28 |author=Rowland Buerk | publisher=[[BBC News]]}}</ref>
[[銀行]]<ref>[http://hk-imail.singtao.com/news_detail.asp?we_cat=9&art_id=1899&sid=4677414&con_type=1&d_str=20050923 Tiger bank roars ahead]</ref>
などを持っているが、これら機関を公式に認めた国はひとつもない。そして電気と日用品は[[A9高速|A9]]とA15高速の2本の主要道路を通じてスリランカ政府(GOSL)掌握地域からの供給に依存している。また独自の通貨はなく、[[スリランカ・ルピー|スリランカの通貨]]を使用している。空港は複数あり、空軍の作戦に使用されている。近代的なターマック舗装の飛行場はスリランカ政府(GOSL)の爆撃を受けたが、今も機能し続けている。
 
==参考書籍==