「光の雨」の版間の差分

(誤った情報(【1926年→1930年、連合パルチザン→革命パルチザン】に改訂))
死刑制度が廃止された2030年の日本。予備校生の阿南満也は、アパートの隣室の老人が毎夜奇声を発することに抗議したことがきっかけで、逆にその玉井と名乗る老人と知り合う。玉井は元死刑囚で、死刑制度の廃止によって釈放されたのだった。玉井はみずからが死刑囚となった理由であり、また毎夜の奇声の原因でもある過去の事件について、阿南に語り始めた。
 
玉井が約60年前、新左翼組織「革命共闘」の幹部だったこと。「革命共闘」は反政府運動の武装闘争をおこなうために銃砲店を襲撃して銃を手に入れたこと。組織からの離反者を殺害したこと。やがて別の新左翼組織「革命赤色パルチザン」と連合して新組織「革命パルチザン」を結成し、山中のベースキャンプで軍事訓練に励んだこと……。
 
阿南は何度も玉井の部屋に通い、途中からは恋人の高取美奈も誘って玉井の話を聞く。話はやがて、「赤色パルチザン」出身の倉重という男の主導でおこなわれた「総括」と称する同志へのリンチへと進んでいった。