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[[自転車競技]]の[[ロードレース (自転車競技)|ロードレース]]における'''ルーラー'''とは、平地を一定のペースでり続けることを得意とするタイプの選手。'''スピードマン'''とも呼ばれる。
 
== 特徴 ==
平地において一定のペースで走り続けることをもっとも得意としており、プロともなれば、数名でローテーションしながらならば40km/h以上で何時間でも走り続けることができる。また、上りやゴールスプリントもある程度ならこなせるため、あらゆる状況に対応できる。しかし上りでは[[クライマー (自転車競技)|クライマー]]に、ゴールスプリントでは[[スプリンター (自転車競技)|スプリンター]]に劣るため、決定力に欠けるタイプでもある。
 
== レースでの役割 ==
上述のように勝負どころでの決定力に欠けるため、ロードレースにおいて優勝を狙いにいくエースになることはない。しかし個人の実力のみで争うのではなく、チームによる総力戦の様相を呈している現在のロードレースにおいては、いかに実力のある選手であっても、アシストなしで勝つことは難しく、その役割の大半を担うのがルーラーである。
 
例えば、現在のレースでは序盤に少数で先行する逃げ集団ができ、それを大集団が追走して、ゴール手前で逃げを吸収し、スプリントに持ち込まれる形式が一般的だが、先頭集団で逃げるルーラーは、単純に逃げ切り勝ちを狙うのではなく、レースのペースを作り出すとともに、メディアへの露出を増やしてスポンサーにアピールしたり、ステージの中間地点に設定された[[ポイント賞 (グランツール)|スプリント賞]]や[[山岳賞]]などのポイントを獲得することで各賞争いをコントロールする役目を持っている。
 
また追走集団ならば無駄なタイム差がつかないように計算しながら、先頭にたって集団を引っ張るほか、大集団からレース終盤に飛び出して、逃げ切り優勝を狙う。また、スプリンターをエースに抱えるチームのルーラーは、ゴールの数km手前からチームメイトと一緒に一列となってスピードを上げ、ゴール数百m手前で最高速度に達した時点でエースを解き放つ際のつなぎ役も果たす。
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このほかにも飲料の入ったボトルや[[補給食]]をチームメンバーに配ることもするなど、自ら勝利する機会こそほとんどないものの、ロードレースにおいて自チームに有利な展開に持ち込むためには、ルーラーの存在が必要不可欠である。
 
また、まれにではあるが、序盤から逃げた選手が大集団を振り切って逃げ切り勝ちをする時もありいわゆる「'''大逃げを決めた時る'''」こともあり、この場合は数を武器に圧倒的有利に立つ集団の強力なコントロールを跳ねけてみ取った勝利として、通常以上に賞賛される。
 
== 代表的な選手 ==
* [[アンドレア・タフィ]](イタリア)
* エリック・デッカー(オランダ)
* ファン・アントニオフレチャ(スペイン)
* ヤコブ・ピール(デンマーク)
* [[ジャッキー・デュラン]](フランス)
 
== 関連項目 ==