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== 主格補語 ==
「AはBだ」「AはBでない」の形式の名詞文(コピュラ文)におけるBは、主語Aと同格という意味で'''[[補語|主格補語]]'''と呼ばれ、多くの言語では主格で表される。日本語と似た文法を持つ[[朝鮮語]]でも、否定の「Bでない」には主格助詞を用いる。しかし日本語では「で」(である)あるいは「に」(なり < にあり)という、主格とは異なる助詞を用いる点で特殊である。「AはBになる」のような変化を表す文でも、Bを主格で表す言語が多いが、日本語と同じように主格と異なる格で表す言語もある。例えば、[[フィンランド語]]でこの意味の補語は[[変格]](意味によっては部分格、[[様格]]となる場合もある)に置かれる。英語やデンマーク語では元々主格を用いていたが、目的語とみなされるようになり斜格("me"など)に置き換えられる傾向にある<ref>イェスペルセン『文法の原理(中)』「第13章 格」 158-160頁 デンマーク語では主格よりも対格を用いるほうが良いとされている。英語では口語的な表現である。</ref>。こうしたことから、主格補語ではなく'''主語補語'''と呼ぶほうが言語事実に合致し適切である<ref>安藤貞雄 『現代英文法講義』「第3章 文の要素」 43-44頁</ref>。
 
== 脚注 ==