「液体酸素」の版間の差分

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'''液体酸素'''(えきたいさんそ)とは、[[液化]]した[[酸素]]のこと。酸素の[[沸点]]は−183℃、凝固点は−219℃である。[[製鉄]]や医療現場の酸素源や[[ロケット]]の[[酸化剤]]として利用され、LOX ('''L'''iquid '''OX'''ygen)、LO2のように略称される。有機化合物に触れると爆発的に反応することがあるため取扱には注意が必要とされる。
 
== 製法と性質 ==
液体酸素は淡い青色を呈する液体である。[[密度]]は1,140キログラム/立方メートルであり[[水]]よりやや重い。[[常磁性]]を持ち、強い磁石(強い[[磁場]])に引き寄せられる。
 
[[断熱膨張]]([[ジュール=トムソン効果]])により液化した[[空気]]から[[分留]]される。[[液体窒素]]の沸点 (77[[ケルビン|K]]) は酸素 (90K) より低いため、液体空気から酸素を容易に濃縮できる。化学実験でしばしば用いられる、[[デュワー瓶]]に液体窒素を満たした冷却トラップを大気に開放したまま放置すると、液体酸素がたまる。液体酸素は強い酸化作用を持ち、接触した[[有機物]]を速やかに[[酸化]]する。このため[[液体水素]]、[[ケロシン]]などと組み合わせて[[ロケットエンジンの推進剤]]として用いられている。
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Odoroxの商標で販売されている液体酸素には合成臭気成分である[[ジメチルスルフィド]]が添加されている。もし使用者が臭気を感じれば酸素が環境に漏れ出している可能性がある。-->
 
== 用途 ==