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'''ジャイルス・ピーターソン''' ('''Gilles Peterson''') は[[イギリス|英国]]・[[ロンドン]]出身の、大きな影響力のある[[ディスクジョッキー|DJ]]、[[レコードレーベル]]オーナーである。[[アシッドジャズ|アシッド・ジャズ]]と呼ばれるジャンルのキーパーソンであり、命名者である(一説では同じく同時期のアシッドジャズムーブメントの牽引者サイモンブースとも言われている)。ジャイルスは自身のレーベル「[[アシッド・ジャズ (Acid Jazz)]] 」や「[[トーキン・ラウド (Talkin' Loud)]] 」を通じ、[[1990年代]]の多くの有名な[[アーティスト]]たちの経歴の一部として関わってきた。またラジオDJとしてもよく知られており、かつてはロンドンのダンス・ミュージック専門局 Kiss FM で番組を持ち、その後[[1998年]]には[[英国放送協会|BBC]]の若者向けの "BBC Radio 1" に抜擢された。その音楽の選択は幅広いことで知られており、[[ダブ]]や[[レゲエ]]から[[ジャズ]]、[[ニュージャズ]]、[[ドラムンベース]]そして[[ヒップホップ]]にいたるまでの音楽を番組でかけている（この点で John Peel の "Anything Goes" と異なる）。

[[1980年代]]半ばから後半にかけて、ジャイルス・ピーターソンは既にロンドン周辺では、[[1970年代]]に[[ジャズ]]、[[ファンク]]、[[ラテン音楽]]を元に新たに産まれた'''アシッド・ジャズ'''を専門として扱うDJとして知られていた。彼は[[1986年]]に[[英国放送協会|BBC]]ラジオ・ロンドンにラジオ番組を持ち、また有名な[[クラブ]]ナイトである'''日曜日の昼間にロンドン北部カムデン'''を運営しのDingwallsにて行われていたイベントは、短期間で終了してしまったものの当時の人気の高さはいまだに語り継がれている。[[1988年]]に彼はエディ・ピラーとともに'''アシッド・ジャズ・レコーズ'''を設立した。このレーベルには[[ブラン・ニュー・ヘヴィーズ]]、[[ジャミロクワイ]]、[[コーデュロイ (ミュージシャン)|コーデュロイ]]、[[ジェイムズ・テイラー]]・カルテット、そして[[スノーボーイ]]らが名を連ねた。

[[1990年]]にジャイルス・ピーターソンは「アシッド・ジャズ」を離れ「トーキン・ラウド」を設立した。このレーベルには、[[インコグニート]]やテリー・キャリアー、ガリアーノなどを初めとしたアーティストが名を連ね、[[コートニー・パイン]]、[[MJコール]]、[[ヤング・ディサイプルズ]]、レプラゼント、[[4ヒーロー]]などの[[アルバム]]は「[[マーキュリー賞 (音楽)|マーキュリー賞]]」にノミネートされた（このうちレプラゼントのみが[[1997年]]に受賞）。