「フリップジャンプ」の版間の差分

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Bluebell (会話 | 投稿記録)
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リバートについてノート参照のこと。また、bluebellという人が新たに書いた文章は妥当性がありません。
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[[画像:Figureskate-edge-left-back.jpg|thumb|200px|図1:エッジ(左足を後ろから見た時)]]
'''フリップジャンプ'''(Flip jump)は、[[フィギュアスケート]]における[[ジャンプ (フィギュアスケート)|ジャンプ]]の種類のひとつ。単に'''フリップ'''とも、'''トウサルコウ'''とも呼ばれる。
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== 解説 ==
[[画像:Figureskate-edge&skating-back.jpg|thumb|300px|図2:エッジと進み方]]
空中での回転方向と同じ方向のターンから即座に左足エッジに右足のトウを突いて跳ぶジャンプ。フリップジャンプは、[[国際スケート連盟]]が認定する6種類の[[ジャンプ (フィギュアスケート)|ジャンプ]]の中で3番目に難易度が高いとされており、基礎点も[[アクセルジャンプ]]、[[ルッツジャンプ]]に次いで3番目に高い。
 
; ルッツジャンプとフリップジャンプの違い
: 右足のトウを突いて左足から跳び上がるという点はルッツジャンプと同じであるが、[[ルッツジャンプ]]は空中での回転と逆回転になる軌道を描いて体にカウンターの力がかかっている状態から跳ぶジャンプであるのに対し、フリップジャンプは「空中での回転と逆回転になる軌道を描かず、体にカウンターの力がかかっていない状態から跳ぶジャンプ」である。必然的にターンや方向転換から入るジャンプとなる。{{要出典}}
: すなわち、フリップというジャンプを定義するときそれは、「ルッツジャンプの必須要件であるカウンターの力」が体にかからないジャンプ、ということになるのである。カウンターの力が体にかからないようにする方法を考えた場合、
:* 空中での回転と同じ向きに回転するターンから入る
:* 空中での回転と同じ向きに回転する方向転換から入る
:* 左足インサイドエッジで描く軌道から跳ぶ
:ということになる。{{要出典}}しかしながら、左足インサイドエッジの軌道から右足のトウを突いて跳ぶジャンプは存在しえない。なぜなら、左足インサイドエッジでバックで描く軌道上にいる時、右足は常に左足と同じか前にしか位置できず、これを体の後方に突くことはできないのである。{{要出典}}左足インサイドエッジで描く軌道からジャンプを跳ぶには右足を前に振り上げるしかない。{{要出典}}すなわち[[サルコウジャンプ]]である。{{要出典}}その一方、ターンの種類や方向転換のやり方によって、フラットエッジ、アウトサイドエッジがありうるジャンプなのである。{{要出典}}
: フリップジャンプは、空中での回転と同じ方向のターンから即座に跳ぶジャンプである。エッジのみではルッツとフリップの区別は不可能である。{{要出典}}(なお、よく素人がいう「ルッツジャンプはアウトサイドエッジで踏み切り、フリップジャンプはインサイドエッジで踏み切る」という説明は上述のごとく正しくないものである。){{要出典}}
 
== エッジ判定 ==
フリジャンプを跳ぶ際にアウトエッジ以外(インサイドエッジ、フラットエッジ)で踏み切ってしまい、実質ルッツジャンプとなってしまったジャンプ反対に不完全なルッツジャンプの際ということで俗インサイドエッジで踏み切ってしまい、実質'''プジャンプツ'''なってしまったジャンプは[[フィギュアスケートの技術と得点#GOE|GOE]]の面で減点される呼ぶことにながある。
これに対し、フリップジャンプを跳ぶ際にターンから即座に跳ぶことができず、ターンの後に滑走してしまって本来のフリップとはかけ離れたジャンプを、実質的に質の悪いルッツジャンプやフルッツになっているということで、俗に'''リップ'''と呼ぶことがある。
近年フリップとルッツを理解していない素人があやまった用い方{{要出典}}をしているケースも多々見られるので注意が必要である。
なお、フルッツやリップという語はISUの公式文書に用いられたことは一度もなく、正式な用語ではない。
 
2003年の[[テッド・バートン]]の発言{{要出典}}から、技術に客観性と正確性を求める[[フィギュアスケート#ISUジャッジングシステム|ISUジャッジングシステム]]施行開始の段階で誤ったエッジから跳ぶルッツの判定を[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|技術審判]]が行うかどうかが議論になった{{要出典}}ことが分かる。この段階では女子選手のほとんどがエッジエラーの判定になる可能性を考慮し、この段階での技術審判による判定は見送られることとなったが徐々に判定を強化していくことが示唆されていた。
 
実際に判定の内容は以下のように強化されていった。
;2003-2004シーズン及び2004-2005シーズン
:エッジの判定は「[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|演技審判]]」が行う。仮にエッジエラーがあったと認識した場合でも、その他の観点において優れていれば[[フィギュアスケートの技術と得点#GOE|GOE]]でプラス評価を下すことも認められる。
;2005-2006シーズン及び2006-2007シーズン
:エッジの判定は「演技審判」が行う。エッジエラーがあったと認識した場合、その他の観点においていくら優れていても、GOEは必ずマイナス評価を下さなければならない。
;2007-2008シーズン以降
:エッジの判定は「[[フィギュアスケートの技術と得点#ジャッジ|技術審判]]」が行う。明らかなエッジエラーと認識した場合、それを「演技審判」に対して示すことができる(具体的には、採点表にジャンプの種類と回転数の横に「e」と表示する)<ref>ISU文書には「明らかに誤ったエッジからのジャンプである場合、技術審判は演技審判にそれを示すことができ、演技審判はGOEを減らさなくてはならない。In obvious cases of starting from the wrong edge the Technical Panel will indicate this error to the Judges who must reduce their GOE accordingly.」(ISUcommunication1445 pp.1-2)とあるのみであり、2007年スケートカナダで日本人技術審判により初めて用いられたような「フリップはインエッジでありアウトエッジはいけない。ルッツはインエッジでなければいい。フラットエッジならばルッツもフリップも許される」などという考え方{{要出典}}を肯定する文書は存在しない。</ref><ref>フラットエッジからのいわゆるフルッツを跳んでしまう男子選手を抱える日本の技術審判は、2007年スケートカナダにおいて、男子シングルに出場した12名中7名にルッツおよびフリップのエッジエラーをつけ、自国男子選手の跳ぶフラットエッジのフルッツこそがフリップでありルッツであるという価値観を提示した。{{要出典}}しかしスケートカナダでエッジエラーのついた大半の選手が他の国際競技会ではエラーがつかなかったり、スケートカナダ以外の試合の採点詳細表においてそれらの選手のGOEをマイナスしているのがジャッジのうちの一人だけであるケースが多く、フラットエッジジャンプのフルッツをフリップ且つルッツとして通用させそれ以外をエッジエラーとするような新しい考え方はスケート界全体には到底受け入れられていない。{{要出典}}</ref>。このとき「演技審判」は、その他の観点においていくら優れていても、GOEは必ずマイナス評価を下さなければならない。なお、「技術審判」は、映像をリアルタイムでスロー再生して確認することが許されている。
 
== 歴史 ==
フリップジャンプを初めて成功させた人はっきりしない。俗説として[[トウループジャンプ]]を初めて成功させたアメリカの[[ブルース・メープス]]が、1913年にはフリップジャンプにも成功したという。1970年代には既に多くの男子選手が3回転フリップジャンプを成功、1981年に東ドイツの[[カタリナ・ヴィット]]と西ドイツの[[マニュエラ・ルーベン]]がともに女子選手として初めて3回転フリップジャンプに成功した。
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==