「横浜市営地下鉄」の版間の差分

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※ブルーライン・グリーンラインの愛称はグリーンラインが開業した2008年3月30日から正式に使用開始。
 
1号線と3号線は終日にわたり相互直通運転をし、湘南台駅([[藤沢市]]) - あざみ野駅([[青葉区 (横浜市)|横浜市青葉区]])間40.4kmの一体の路線(ブルーライン)として運行されている。一般的には、1号線と3号線を合わせたこの路線が'''「横浜市営地下鉄線」'''や'''「市営地下鉄」'''と案内される。この総延長距離40.4kmは、地下鉄路線としては[[東京都交通局]]([[都営地下鉄]])[[都営地下鉄大江戸線|大江戸線]]の40.7kmに次いで日本第2位の長さである。さらにあざみ野から[[小田急電鉄]]の[[新百合ヶ丘駅|新百合ヶ丘]]([[川崎市]][[麻生区]])までの延伸構想もある([[ゆめはま2010プラン]])。
 
また、各駅には[[2002 FIFAワールドカップ]]開催に伴って日本国内で初めて[[駅ナンバリング|駅番号]]が導入され、1番の湘南台駅から32番のあざみ野駅まで順に付番されている。なお、この「32」という数字はワールドカップ出場国と同じ数であることから、ワールドカップ開催期間中は駅ごとに応援する国を1ヶ国ずつ決めて、大会を盛り上げていた。
 
2号線は、神奈川新町駅から[[横浜駅]]東口、藤棚町、[[吉野町駅]]、滝頭町を経て屏風浦駅までの路線として計画されていたが、後に中止となり、欠番となっている。また、関内駅構内にかつての構想で終わってしまった元町方面への路線(3号線の延伸)のホームがある。現在このホームは、稀に回送列車などの留置線として使用されている。
 
市営地下鉄で一番深い場所にある駅は、3号線の[[三ツ沢上町駅]]である。
 
ブルーラインはすべて6両編成での運行で、平日の始発~9時の4号車は[[女性専用車両]]である。これは[[2003年]]([[平成]]15年)[[3月24日]]から試行し、[[7月1日]]から本格導入された。また両線の車両は全席が[[優先席]]であり、電車接近の案内放送でも最後に「市営地下鉄はすべての座席が優先席です。席の譲り合いにご協力下さい。」と流れる。これは同年[[12月1日]]から導入された。これに伴い、他社と同様の「優先席付近電源OFF」の原則に基づき、「電源が入った状態の[[携帯電話]]の車内への持ち込み」を禁止し、携帯電源完全OFFを徹底している。車内の放送でも携帯電話の電源OFF放送を行っている(導入開始当時は横浜市出身の[[有名人]]が優先席に関する告知を行っていた)。
 
各駅には[[2002 FIFAワールドカップ]]開催に伴って日本国内で初めて[[駅ナンバリング|駅番号]]が導入され、1番の湘南台駅から32番のあざみ野駅まで順に付番されている。なお、この「32」という数字はワールドカップ出場国と同じ数であることから、ワールドカップ開催期間中は駅ごとに応援する国を1ヶ国ずつ決めて、大会を盛り上げていた。また、[[2009年]](平成21年)に[[横浜港]]が開港150周年を迎えるのを記念して、[[2005年]](平成17年)12月から3331Fの車体に横浜港を描いた絵画をラッピングした車両が運行され、乗客の目を引き付けている。この時刻表は交通局公式サイトに記載されている。
 
グリーンラインは[[2008年]][[3月30日]]に開業した。当初は[[2007年]](平成19年)に開業する予定だったが、[[日吉本町駅|日吉本町]]付近で土地収用が難航したため、開通を1年延期することとなった。2007年9月27日レール締結式を行った。
 
ブルーラインでは[[ワンマン運転]]の実施に向けて、2007年[[1月20日]]からはATO([[自動列車運転装置]])の運用が開始されている。また、ブルーライン各駅のホームに[[プラットホーム#ホームドア・柵|ホームドア]]の設置工事が進められ、2007年9月15日に全駅で稼動が開始された。当初はあざみ野駅から湘南台駅方面に向かって同年2月より順次運用が開始される予定であったが、4月開始に変更された。また同年[[1月20日]]からはATO([[自動列車運転装置]])の運用が開始された。なお、グリーンラインについては開業時よりホームドア稼動が予定されているので、ブルーラインとあわせ横浜市営地下鉄ではホームドアの設置率が100%となってい。今までは[[発車ベル]]などは無く、車掌が笛を吹いてからドアを閉めて発車していたが、ワンマン運転によって車掌がいなくなるため、2007年11月27日より[[発車メロディ]]を導入した。どちらの方面が発車したかが分かるようメロディーは湘南台方面行きとあざみ野方面行きとで違うが、中間駅などでは時々鳴らさずに出発する場合もある。2007年12月15日よりワンマン運転を開始した。運転手は運転席のモニターで乗客の乗降を確認し、ドアを開閉する。車掌133人分の人件費が約9億円が減り、ホームドアの年間1億円の維持管理費がかかるが、差し引きで約8億円の経費削減になる(2007年12月15日付毎日新聞より)。その一方でホームドアのために駅の壁面の広告が見えにくくなったため、広告契約を取りやめる広告主が相次ぎ、広告収入減少という新たな問題も生じさせることになった(2007年12月1日付朝日新聞より)
 
2号線は、神奈川新町駅から[[横浜駅]]東口、藤棚町、[[吉野町駅]]、滝頭町を経て屏風浦駅までの路線として計画されていたが、後に中止となり、欠番となっている。また、関内駅構内にかつての構想で終わってしまった元町方面への路線(3号線の延伸)のホームがある。現在このホームは、稀に回送列車などの留置線として使用されている。
2007年12月15日よりワンマン運転を開始した。運転手は運転席のモニターで乗客の乗降を確認し、ドアを開閉する。ワンマン化で乗客の安全が損なわれないように既に全駅でホームドアを設置しており、車掌133人分の人件費が約9億円が減り、ホームドアの年間1億円の維持管理費がかかるが、差し引きで約8億円の経費削減になる(2007年12月15日付毎日新聞より)。
 
その一方でホームドアのために駅の壁面の広告が見えにくくなったため、広告契約を取りやめる広告主が相次ぎ、広告収入減少という新たな問題も生じさせることになった(2007年12月1日付朝日新聞より)。
 
== 車両 ==
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== デザイン ==
ブルーラインの駅舎の[[タイル]]やサインの類はすべて[[青]]と[[黄色]]の原色で統一されている。これは、開業時に[[グラフィックデザイナー]]の[[粟津潔]]が駅施設のカラーリングデザインを担当した時の[[概念|コンセプト]]を、現在まで踏襲しているためである(ただし、黄色について[[サインシステム]]のルールで黄色を[[出口]]の案内に用いるという概念が一般化したため、現在は開業時よりも若干淡い色が用いられている)。特に乗車予定位置に引かれた青い帯は、列車が到着した時に車体のドア周りに塗られた縦の青い帯([[シマウマ|ゼブラ]]塗装)と一体化するという凝ったものだった(但し、ゼブラ塗装を施された1000・2000形はすべて引退している)。
 
また、プラットホームの駅名表示などに見られる、細い長穴という独特の各種サイン形状については、[[榮久庵憲司]]率いる[[GKインダストリアルデザイン]]社が担当。そして設備・ファニチャー面では、[[蒔田駅]]や[[弘明寺駅 (横浜市営地下鉄)|弘明寺駅]]などに設置されている美しい曲面の水飲み場や「く」の字の背もたれサポーター、それに今では撤去されてしまったステンレスフェイスの自動券売機やカプセル式の[[キヨスク|売店]]などを、[[柳宗理]]が独創的且つ機能的なデザインに仕上げた。
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ブルーラインは戸塚エリア、上大岡エリア、伊勢佐木町エリア、関内エリア、桜木町・[[みなとみらい]]、横浜駅周辺、新横浜エリア、港北ニュータウン、田園都市エリアを接続する唯一の市域縦断交通であり、横浜都心や関内の既存市街地から各副都心やニュータウンまで接続させることで、市域一体化を促進した功績は高く評価される。
 
横浜環状鉄道となるグリーンラインも[[港北ニュータウン]]を軸に[[東京急行電鉄]][[東急東横線|東横線]][[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]と[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[横浜線]][[中山駅 (神奈川県)|中山駅]]を結ぶ。これにより[[東急田園都市線]]やJR横浜線の混雑率が緩和されることや、港北ニュータウンのさらなる人口増加が期待されており、地域幹線街路の整備も含めた基盤整備を行い、さらに商業施設を誘導するなど、集客性を高める必要がある。一方で横浜市域外郭の郊外は鉄道網から外れた地域も多く、今後の横浜環状鉄道の延伸への要望も強い。全体では[[鶴見駅|鶴見]]より[[元町・中華街駅|元町・中華街]]まで結ぶ計画となっている。そのため、[[横浜市中期政策]]で構想された[[旭区 (横浜市)|旭区]]、戸塚区、[[港南区]]や[[鶴見区 (横浜市)|鶴見区]]への延伸に向けた財源を確保することが今後の課題とされている。
 
== 路線名称の選定 ==
4号線の開業に備え、1・3・4号線の路線の名称を[[2005年]][[12月26日]]から[[2006年]][[2月15日]]まで一般公募していた。その前段階として「横浜市営地下鉄路線愛称検討部会」が設立された。そして、同年[[6月15日]]に1・3号線を「ブルーライン」、4号線を「グリーンライン」と決定した。使用開始はともに4号線開業時の予定で、電車の車体や駅の案内表示などを路線の名前とカラーリングを揃えるように計画されている。
 
== その他 ==