「寡頭制の鉄則」の版間の差分

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ミヒェルスの寡頭制理論は、[[ガエターノ・モスカ]]・[[ヴィルフレド・パレート]]・[[マックス・ヴェーバー]]などの[[政治学者]]・[[社会学者]]によって示された[[エリート]]論・[[組織 (社会科学)]]論の影響の下で、SPDでの経験とヨーロッパにおける他の[[社会主義]]政党・[[労働組合]]などの大衆組織の研究を通じて定式化された。
 
彼の政党・大衆組織の研究は『現代民主主義における政党の社会学』(1911)としてまとめられ、発刊後数多くの批判を受ける一方で大きな注目を集め、パレートとならぶエリート論として大きな注目を集めて高い評価を得ることとなった。
 
== 理論の概要 ==
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* そして、指導者たちは地位を保持するために、一般の成員から選ばれたことを理由に自らを批判する者たちを、反民主的と称して排除しようとする(このことをミヒェルスは[[ボナパルティズム]]と呼んでいる)。
* さらに一般成員からの批判に対しては、指導者が辞意を表明して組織崩壊を暗示させることにより批判をねじ伏せ、その地位を強化していく。
* たとえ、一般成員の批判によって既存の指導者たちが辞任に追い込まれても、結局は指導部が入れ替わるだけで、本質的に寡頭制のしくみ自体は変わることがない。
 
以上の事柄は、巨大化した組織・集団が目的を実現するためには強い団結と統一した[[集団行動]]が必要不可欠となり、その結果一般成員([[大衆]])は、少数の指導者に強大な権限を与え、それに服従しなければならなくなるということを示している。つまり、民主主義・平等社会実現のために、組織・集団内において[[民主主義]]・[[平等]]主義を捨て去らねばならないということである。