「クモヒトデ」の版間の差分

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クモヒトデは、2種類の主要分岐群に分かれる。クモヒトデ目(Ophiurida、英名 brittle star)とユウレイモヅル目(Euryalida、英名 basket star)である(「補足情報」参照)。ほとんどのクモヒトデ類は、通常、人が訪れるような浅瀬では目にすることができない。しかし、クモヒトデ類は多様性の高い生物である。今日、約1,500種類のクモヒトデ類が存在する。多くの種は、500m以上の深い海底にも生息する。
 
[[Image:Fossil Brittle Star Palaeocoma.jpg|right|300px|thumb|クモヒトデの一種Palaeocomaの化石の写真。中生代ジュラ紀中期ライアス統層のいわゆる「ヒトデ岩床」から産出したPalaeocoma egertoni。イングランドのドーセット州ブリッドポート産。岩石基質上の直径が9.5cmある完全な標本]]
 
==分布==
クモヒトデ類は、[[極地]]から[[熱帯]]に至るすべての主要な海域で見つけることができる。[[ウミユリ]]類、[[ナマコ]]類、クモヒトデ類は、500mよりも深い海洋底を支配しているといってもよい。テヅルモヅル類 (basket star) は、さらに深海に分布している。クモヒトデ類は6,000m以上の[[深海]]にも生息している。しかしながら、ちょっと不思議に思えるが、クモヒトデ類は浅海である[[サンゴ礁]]においても重要な構成要素である。そこでは、彼らは岩の陰や他の生物の内部にまで潜り込んで隠れている。2~3種類のクモヒトデ類は[[汽水]]にも耐えるが、これは、他の棘皮動物では例がないことである。
[[Image:Fossil Brittle Star Palaeocoma.jpg|right|300px|thumb|クモヒトデの一種Palaeocomaの化石の写真。中生代ジュラ紀中期ライアス統層のいわゆる「ヒトデ岩床」から産出したPalaeocoma egertoni。イングランドのドーセット州ブリッドポート産。岩石基質上の直径が9.5cmある完全な標本]]
 
クモヒトデ類は、[[古生代]][[オルドヴィス紀]]初期、つまり約5億年前に分岐したグループである。クモヒトデ類の英名であるbrittle star(もろい星型のもの)という名前が示す通り、[[化石]]はもろく、ばらばらになりやすい。