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その結果、主回路に真空管を使用した[[テレビ受像機]]や[[受信機|ラジオ受信機]]は、[[1970年代]]に入ると生産が中止された。なお直接的な欠点ではないが、トランジスタではコンプリメンタリの素子が得られるという特長があるが、真空管では原理上単一の極性のものしか得られないことも理由のひとつであった。
 
[[1976年]]に起きた「[[ベレンコ中尉亡命事件]]」で[[MiG-25 (航空機)|MiG-25]]の機体検証が行なわれた際、通信機を始めとする電子機器類に真空管が使用されていた事から「[[ソビエト連邦|ソ連]]は遅れている」との評が立った。あるいは真空管は、EMP(''Electric Magnetic Pulse''―[[電磁パルス]]、[[核爆発]]に伴って発生する強い[[電磁波]])耐性がICなどの[[集積回路]]に比べて高いとされるので、[[核戦争]]に備えた[[ソ連軍]]の思想であったとも推測された。実際は、MiG-25が開発された当時は、まだトランジスタ技術が成熟しておらず、大電流に耐えられる製品は[[西側諸国|西側]]にさえ存在していなかったので、レーダーに大出力を求めた場合には単純に真空管しか選択肢が無かった。おかげで600kW(『週刊ワールドエアクラフト』2001/6/12号、P11より。より)の大出力を得たMiG-25のレーダーは、[[ジャミング|妨害電波]]に打ち勝つ能力を得ており、[[電子戦]]において極めて有利になっていた。
 
== 形態 ==