「AMD Am29000」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m ロボットによる 追加: pt:AMD Am29000 |
m +→脚注: 、K5 OoOだがAm29050は違う |
||
2行目:
'''AMD Am29000'''('''Am29000'''、'''Am29k'''とも)は、[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]]の[[RISC]]ベース32ビット[[マイクロプロセッサ]]のシリーズである。
このシリーズは一時期、様々なメーカーの[[レーザープリンタ]]に搭載されるなどRISCチップ市場で最も人気を誇ったことがある。1995年、AMDはAm29000シリーズの開発チームを他に回し、
==特長==
===レジスタ・ウィンドウ===
Am29000は[[サン・マイクロシステムズ]]の[[SPARC]]や[[Intel i960]]と同様にバークレーの[[RISC]]に基づいて生み出された。バークレー系統の設計では共通して[[レジスタ・ウィンドウ]]というトリックが使われている。これは[[関数 (プログラミング)|プロシージャコール]]を劇的に高速化する技法である。基本的なアイデアは大きな[[レジスタ (コンピュータ)|レジスタ]]セットを[[コールスタック]]のように使うものである。
元のバークレーの設計もSPARCもi960もレジスタウィンドウのサイズは固定である。SPARCでは、ローカル変数をひとつ
===ステータスの格納===
もうひとつの特長はそれほど奇抜なものではなく、29000は条件分岐などに使うための固定の[[ステータスレジスタ]]を持たない。どのレジスタでもこの用途に使うことができ、簡単に条件をセーブできる。
===遅延実行とブランチターゲットキャッシュ===
Am29000も初期の多くのRISCと同じく遅延実行方式を採用した。また、ブランチターゲットキャッシュとよばれる512バイトの[[命令キャッシュ]]をもち、これは過去に分岐先となったアドレスの命令オブジェクトをキャッシュしておくことにより分岐の際の性能を向上させるこを意図しており、Am29005では実装されず、Am29050では1024バイトに増量された。<ref name="am29050">[http://www.amd.com/epd/29k/050_ds/050_ds.pdf Am29050 Microprocessor Datasheet 1994](英語)</ref>
===ハーバード・アーキテクチャ===
Am29000は、命令バスとデータバスを分離したハーバードアーキテクチャを採用している。{{Main|ハーバード・アーキテクチャ}}
==シリーズ==
*マイクロプロセッサ<ref name="am29050"/>
**Am29000 ([[1988年]]): [[MMU]]内蔵。[[FPU]]は別チップ (29027)
**Am29005 : ローコスト版(MMUなし、ブランチターゲットキャッシュなし)
**Am29030 : 4Kバイト命令キャッシュ内蔵
**Am29035 : 8Kバイト命令キャッシュ内蔵
**Am29040 :
**Am29050 : [[FPU]]内蔵、1024バイトブランチターゲットキャッシュ内蔵、4エントリ物理アドレスキャッシュ内蔵
*[[マイクロコントローラ]]<ref name="am29050">[http://www.amd.com/epd/techdocs/ AMD - Embedded Products Available Literature](英語)</ref>
*
**Am29202 : ローコスト版(IEEE-1284 パラレルI/F内蔵)
**Am29205 : ローコスト版(16ビットバスインターフェース)
**Am29240 : 4Kバイト命令キャッシュ内蔵、4Kバイトデータキャッシュ内蔵
**Am29243 : DRAM パリティ機能内蔵
**Am29245 : ローコスト版、4Kバイト命令キャッシュ内蔵、
==その後==
==脚注==
<references />
{{AMD_processors}}
|