「コイルガン」の版間の差分

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呼び名としては他に'''ガウスガン'''ないし'''ガウス砲'''(ガウスキャノン)という呼び名も、[[サイエンス・フィクション|SF]]作品を中心に見られる。このガウスは[[磁力]]関係で[[ガウス単位系]]に由来し、これの発達と[[カール・フリードリヒ・ガウス]]は関係なく、後述するように電磁投射方式の投射装置全般を指すため、コイルガンに限定されない。
 
弾丸を発射するために大量の[[電流]]を入力する必要のある[[レールガン]]とは違い、必要最小限の動作に於いては、それほど多くの電流は必要としない。場合によっては[[ソレノイド|ソレノイドアクチュエーター]]を使い、コイル内の[[ストライカー (曖昧さ回避)|ストライカー]]を移動させて弾体をはじき出す、[[銀玉鉄砲]]のばねを電磁石に置き換えたようなものも見られる。電磁石によって弾体を引き付けて打ち出すので動作音は非常に小さい。
 
しかし理論上は[[光速]]が上限で実質的には入力する電力を賄える[[電源]]の開発が最重要課題となる[[レールガン]]とは違い、コイルガンは比較にならないほど電気的な[[電気抵抗|抵抗]]の大きいコイル状の[[電気回路]]に電流を流す必要性から、所定以上の電流を入力し難い=弾丸の最大初速に決定的な制限が付くという問題を持つ。
 
なお、「[[火薬]]を使わない銃」という位置付けで、SF作品中やこれを基底としている[[コンピュータゲーム]]などには稀に登場している。[[レールガン]]とコイルガンは共に電磁投射砲の一種であり、中には双方の区別が曖昧な作品も見られる。
 
そのような扱いが曖昧な作品中では、[[レールガン]]の説明にコイルガンのことが書いてある作品や、またはその逆も見られ、その点でコイルガンを明確な(かつそれを主題とするような)形で登場させている作品は限られる。<!--関連する作品はあまたあり、その全てを査読するわけにもいかない:正式採用しているのは『'''[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]'''』等少数派である。最も、当作品の場合は、『[[高温超伝導]]技術が発達している世界』と言う事情があっての採用である。-->因みに、『ガウスガン』は[[レールガン]]とコイルガン双方を意味しているとも取れる為、混同していてもあながち間違いでは無いといえよう。
 
===原理・構造===
{{Notice|'''金属製(または金属並みの機械的強度を持つ弾丸でも)の弾丸を発射する場合、[[銃砲刃剣類所持取締法|銃刀法]]に抵触する恐れあり'''<br />本項では技術的説明の観点から構造を記述するが、製作は自己責任でお願いします。<small>([[Wikipedia:免責事項]])</small>}}
この装置は、単純に言えば「電磁石の磁力で銃身内の弾丸を引き込んで加速する」というものである。このため弾丸は[[磁性体]]でなければならない(特に[[磁化]]してある必要は無い)。このため、弾丸が電磁石の位置にきたら電磁石を停止させなければならない。これを行わないと、弾丸を加速したのと同じ力で、弾丸は引き戻されるため、発射されない。