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'''ラジカン'''は、[[大陽工業]](現[[株式会社タイヨー]])が発売してい[[ラジコン]]である。定価3,480円
==概要==
[[1998年]]に発売。本体のプラスチックケースが缶飲料の様な筒形をしているのが特徴である。それにちなんで「ラジカン」と命名されたと思われる。値段も手ごろで改造用のオプションを用意する事で改造も可能だった事から多くのラジコン初心者から人気を博していた。[[トイラジコン]]としては車種が非常に豊富で大小の普通車を始め、スポーツカーやレースカーは勿論、バスや映画に登場した車両さえあった。また、上位機種に[[ラジブック]]というシリーズがあった。カタログ上のサイズは1/32と小型で使用電池も単三が四本と手軽、基板へ流せる電圧が比較的高かった為、一部を除いたミニ四駆用のモーターがそのまま使えてしまうという特徴から改造が流行し、同時にクオリティの高いボディ造型によりコレクション性も高かった点から[[トイラジコン]]ブームの1つの形を築いたとも言える。現在は[[ラジカン倶楽部]]と[[ラジカンノスタルジックカーコレクション]](どちらも定価2,604円)が後継シリーズとして発売されており、小型化した新シリーズには[[マイクロラジカン]]と[[ラジカンプレミアムミニ]](どちらも定価1,890円)が発売されている。ただしこれらの現行シリーズは旧シリーズとは異なり改造可能をコンセプトとしておらず、あくまでRCビギナー向けのシリーズとして設定されており改造を行うには他の多くの[[トイラジコン]]と同様に[[半田鏝]]や[[トランジスタ]]が必要となる。
[[1996年]]に発売。ラジコンのケースが缶のような形をしているのが特徴である。なので、「ラジカン」という名前になったとされる。値段も手ごろで改造も簡単ということでラジコン初心者からも人気を博している。種類も豊富で普通車をはじめ、スポーツカーやオフロードカーもある。また、上位機種にラジブックというのがある。
 
 
===商品としての品質や展開具合===
新、旧、大型、小型問わずタイヤのグリップが非常に低い為、ちょっとした床でもすぐにホイルスピンしてしまうという難点がある。また、シャーシの直進性が良くない様で、以上の特性上真っ直ぐ走らない場合が多い。タイヤとホイールは専用設計で別のタイヤを履かせるにはホイール交換が必要であり、更にこれも工作に自信のない人にとっては確実に出来るものとは言えない為、この点がビギナー向けというコンセプトからして見れば品質に疑問がある。独特形状のシャーシ後部はモーターユニットの騒音が大きめ。シリーズが登場して10年以上もの年月が経過しているにも関わらず、どうやら金型は新調されていない為、車体各部の精度が登場して間もない時期に比べて明らかに劣っている(この点でも直進性や静粛性に関わっていると思われる)。
 
 
旧シリーズはラインナップの増加が好調であり、車種が増えるに従ってボディの造型が見直された他「ハイパーユニット各種用」や「ラジカン改造キットⅠ&Ⅱ」の発売によって改造の楽しさを商品要素に加えた。が、メーカー側で用意したオプションは僅かこの3点(内、ハイパーユニットのパーツは改造キットⅠにほぼ全てが、同Ⅱにはモーターのみ除いたほぼ全てが含まれており、Ⅱに含まれているモーターはハイパーユニットやⅠに含まれているものより格段に速い)のみであり、付属するタイヤはいずれも高いグリップ力が得られるとは言い難い物であった為、より充分なグリップ力を持たせるにはミニ四駆等のタイヤが必要だった。パッケージやネットの広告によれば「自由な改造も出来る」という宣伝文句が書かれていたが、事実上、改造に使用するパーツのルーツの殆どはミニ四駆シリーズや模型工作用キットに委ねていたのも事実であった。また、改造可能をコンセプトとしてはいるものの対象年齢層が低かった為もあり、サポート面で充分な対応が出来なかったのではないかとされる。現在発売されている[[ラジカン倶楽部]]や[[ラジカンノスタルジックカーコレクション]]はこれらの失敗点を反省してか、モーターユニットの取り外しが分解無しには行えなくなり、基盤に流せる電圧も高いものではなくなっている(コストカットが図られている)。
現在、改造用のパーツは販売されていない。
 
 
===旧型と現行型の違いについて===
改造に関する相違点は上記の通りだが、旧型と現行型の違いは他にもある。
 
*[[ラジカン倶楽部]]以降は使用周波数が2種類(旧型初期には3種類あったが、電波法の改正により2種類へと変更)から6種類へと増加した。
*[[ラジカン倶楽部]]ではパッケージとコントローラーのデザインが変わり、ケースが積み重ねや連結が出来るタイプに変わり、コントローラーのボタンが実車のペダルとハンドルをモチーフにしたデザインに変更された。([[ラジカンノスタルジックカーコレクション]]は旧パッケージの色違いとなる)
*旧型は小回りが効く点も特徴であったが、現行型では何故か旧型に比べステアリング可能な角度が約半分程にまで落とされている。(恐らく旧型でスピンしやすいとの苦情が多かった為か、もしくはステアリングシステムが電磁コイル式の為、何度かステアリングする内にリード線が切れてしまうという構造上の持病を少しでも低減する為かと思われるが…)
*リアホイールシャフトが中心を軸にシーソー式にロールする様になった。(これをサスペンションと勘違いした不思議な人物も居る様だが、誤認である為、注意。反発力は全く無い為、サスペンションの機能は無い)これは直進性が悪い点を少しでも軽減させる為の苦肉の策であるかと思われるが、これによって駆動抵抗や騒音が増した等デメリットも多い。
*旧型のボディ素材が有色であったのに対し、現行型ではクリアスモークの素材で出来ている。
 
 
==関連項目==
*[[トイラジコン]]
*[[トイラジ]]
*[[ラジブック]]
*[[ラジカン倶楽部]]
*[[ラジカンノスタルジックカーコレクション]]
*[[マイクロラジカン]]
*[[ラジカンプレミアムミニ]]
 
==外部リンク==
* [http://www.taiyo-toy.co.jp/html/radican.html/ 公式サイト]