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連載開始前からアニメ化が内定、5週連続カラーという大々的な扱いで始まった本作だが、先の展開が読めないギャグ路線は、人気が芳しいものではなかった。担当の鳥嶋に「主人公が地味だ。だから人気がないんだ」と指摘された鳥山は、以後「強さを追い求める主人公」というテーマを作品に持たせることになる<ref name=C>「DRAGON BALL大全集―鳥山明ワールド(2) 1995 鳥山明インタビューより</ref>。その発想から[[天下一武道会]]が始まり、主人公孫悟空のキャラクターも確立され、人気を獲得する。
鳥山自身は、当初[[ピッコロ (ドラゴンボール)#ピッコロ(マジュニア)|マジュニア]]との決着をつけたところで物語の終了を考えていた(連載終了後のインタビューでは、「ピッコロ大魔王編が描いていて一番楽しかった」とも語っている)<ref name=AC/>。第23回天下一武道会編は、悟空の成長、成長したチチの参戦と結婚、天津飯との決着等それまでの総決算的内容が多かった。しかし、当時すでにアンケートで不動の1位であった『ドラゴンボール』の終了を編集部がそう簡単に認めるわけもなかった。そのため、鳥山は当初の予定を変更し[[フリーザ]]との戦いで最後にする事にした。これにより、悟空の出自などが描かれることとなった。
 
だが、[[フリーザ]]編が佳境になる頃には、『ドラゴンボール』の人気および経済効果はそれ単体で一大産業と呼ばれるまでに拡大しており、また規模も国際的なものに発展していた。その一方で、人気と経済効果の大きさゆえに鳥山や編集部の意向だけでは本作の連載の有無をコントロールすることが不可能な状態になってしまうという巨大なかつてない規模の漫画作品となっていた。集英社にしてみても、自身は言うに及ばず、この作品に関連したビジネスを行っている企業の業績や[[株価]]へ与える影響を考えた場合、もはや鳥山の意向も二の次にして、とにかく物語を連載させ続けなければならない、終わらせてはならないという状態であった。