「コミック・ストリップ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Metronome (会話 | 投稿記録)
23行目:
アメリカにおいては、[[ジョーゼフ・ピューリツァー]]と[[ウィリアム・ランドルフ・ハースト]]による新聞拡販競争から大規模なコミック・ストリップ人気が沸き起こった。『ザ・リトル・ベアーズ』(1893年)は特定のキャラクターが繰り返し登場するアメリカにおける最初のコミック・ストリップであった。1897年に最初の日曜版漫画の一作品として掲載された『[[イエロー・キッド]]』は、最初のカラー漫画であり、用語「[[イエロー・ジャーナリズム]]」の語源となった。1907年に登場した『[[マットとジェフ]]』は、最初の毎日掲載された漫画である。
 
ある意味では、コミック・ストリップは1865年に[[ドイツ]]の『[[マックスとモーリッツ]]』から始まったとも言える。この二人のいたずら小僧が登場する絵物語は、『[[もじゃもじゃペーター]](原題“Struwwelpeter”)のようなドイツ児童文学の流れを汲む幾編かの教訓物語である。この絵物語では、多くのいたずらを行ったマックスとモーリッツが、穀物の袋に投げ込まれ、碾き臼で磨り潰された挙句、ガチョウの群れのエサにされてしまう。
 
『マックスとモーリッツ』から着想を受けたドイツ系アメリカ移民の[[ルドルフ・ダークス]]により、1897年に、おそらくは最初の現在的な意味でのコミック・ストリップである『[[カッツェンジャマー・キッズ]]』が誕生した。痛みの火花やふきだし、いびきを表すノコギリなどの漫画の慣用表現は、ダークスから始まった。