「液体酸素」の版間の差分

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: [[ナチス・ドイツ]]が開発した世界最初の[[弾道ミサイル]]である[[V2ロケット]]は、燃料として[[水]]・[[エタノール]]混合物と液体酸素を用いていた。この方式はV2/A4の設計を拡大する事でミサイルを開発していた[[ソビエト連邦|旧ソ連]]のその後のミサイル・ロケットでも多く採用されている。V2は野戦機動が考慮されており、ロケット運搬車、断熱タンクを備えた液体酸素運搬車、アルコール運搬車、電源車、指揮車など約30台の支援車両によって戦場を移動し、発射地点で4~6時間の準備で発射することができた。
; R-7
: 旧ソ連が開発し、配備した世界最初の[[大陸間弾道弾]](ICBM)である[[サップウッド (ミサイル)|R-7(SS-6 Sapwood)]]は、燃料としてケロシンと液体酸素を用いたRD-108エンジンとRD-107ストラップオンブースターを備えていた。R-7は人工衛星打ち上げロケット[[ボストーク (ロケット)|ボストーク]]に転用され、歴史に残る輝かしい業績を上げた。その後改良を加えつつ現在も[[ソユーズ]]のエンジンとして運用されている。
; レッドストーン
: [[PGM-11 (ミサイル)|SSM-A-14/PGM-11 レッドストーン]]は、[[ヴェルナー・フォン・ブラウン|フォン・ブラウン]]が[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で最初に作り上げたロケットで、[[米軍]]に最初に配備された弾道ミサイルとなった。A4の流れを汲むA-7エンジンは燃料として水・エタノール混合物と液体酸素を用いた。