「高精細度ビデオ」の版間の差分

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[[1936年]]英国においてアレキサンドラ・パレスから最初にテレビ放送—[[英国放送協会|BBC]]テレビ—が開始され、初期はベアード・テレビジョンによる240ライン・24フレーム毎秒(fps)の機械走査方式であったが、マルコーニEMIの405ライン・50フィールド毎秒[[走査|インターレース]]方式(2フィールドで1フレーム構成する)に替わった。ベアード方式は1936年末には撤退した。これが世界で初めて計画された「高精細度」テレビであり、この用語は当初は240ライン以上の解像度を持つ方式を示していたと認識される。マルコーニEMI仕様は[[ヨーロッパ|欧州]]にて[[ITU-R|CCIR]]システムAとして採用された。
 
米国では、1940年に[[NTSC]](国家テレビシステム委員会)が525ライン・30fpsを標準化し、[[1941年]]6月1日に放送開始された。NTSC標準は1950年に非互換の441ラインカラー標準を含めたが、1953年に互換の525ライン・29.97fpsカラー標準採用に置き換えられて現在に至る。1950年代に625ライン・25fpsのPAL(位相反転走査線)が開発され1964年に放送された。[[アメリカ合衆国|米国]]のNTSC方式とは別に、SECAM(順次式カラーメモリ)が[[フランス]]で欧州初の625ライン・25fpsカラーテレビ標準として開発され、[[西ドイツ]]のPALを圧倒した。SECAMは[[冷戦]]時のフランスとその植民地、ベルギーで採用され、後にソビエト連邦、中華人民共和国、この2国を指示する共産主義政府を主とする米国標準を拒否する国々に採用された。
 
1980年以降の高精細度ビデオ標準は、1987年に米国放送局の要請でFCC([[連邦通信委員会]])による高度テレビ方式研究にて開発された。[[ATSC]](高度テレビシステム委員会)によりFCCは最大30fpsフレームレートの1080ラインビデオ(技術的には1125ライン・30fpsの[[ハイビジョン|NHKアナログ方式]]を元とした後継)と最大60fpsのフレームレート・[[走査|プログレッシブ]](順次走査)の720ラインビデオ方式を採用した。FCCは1996年にATSC送信標準(HD、SDビデオ標準の双方を含む)を正式に採用し、1998年10月28日に初めて放送された。