「シャーロック・ホームズの冒険 (1970年の映画)」の版間の差分

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『[[情婦]]』等、[[ミステリー映画]]で成功を収めてきたビリー・ワイルダーが、10年の構想を経て臨んだオリジナルストーリーのホームズ映画。「ホームズの私生活に深く関わるため発表されなかったエピソードが、ワトスンの死後50年を経て公開された。」という設定の元に、4つのエピソードが盛り込まれた4時間近い大作として撮影された。
 
しかし、公開にあたって配給会社の要望で2時間ほどに編集される事になった。2つのエピソードはカットされ、プリマバレリーナからの求婚のエピソードを序盤に残し、謎の美女とネッシーに纏わるエピソードをメインに据える内容となった。カットされたフィルムの多くは現存しない。この大幅な編集の為に、ワイルダー作品としてはややバランスを欠く仕上がりだいう評価もされるが、それでも、ロンドンからスコットランドと、古き良きイギリスを再現した映像は秀逸で、ホームズ映画の傑作のひとつとして推す声も多い。
 
カットされたシーンの多くは原題に相応しいホームズの意外な面を描いたコミカルなものだったといわれる。メインとして残ったエピソードは比較的シリアスな内容の為、構想とは違い、ワイルダー作品としてはやや重い印象の作品として完成した。また、このメインのエピソードでホームズは正式な依頼によって捜査を行っている上、国家機密に絡む大事にも関係しており、原題にある「Private Life」とはそぐわない内容になっている。
 
日本では長くソフトが発売されず視聴が困難であったが、[[2004年]]に[[DVD-BOX]]の1巻として、[[2005年]]には単体で[[DVD]]が発売された。
 
==備考==
*本作の構想初期には、ホームズに[[ピーター・オトゥール]]、ワトスンに[[ピーター・セラーズ]]の2大スターの配役が予定されていた。
*本作でシャーロック・ホームズの兄マイクロフトを演じた[[クリストファー・リー]]は、これ以前に[[ドイツ映画]]『[[:en:Sherlock Holmes and the Deadly Necklace|Sherlock Holmes and the Deadly Necklace]]』([[1962年]])でシャーロックを演じており、映画でホームズ兄弟両方を演じた唯一の俳優とされている。
 
==エピソード==