「婉曲法」の版間の差分

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== 婉曲法の影響 ==
タブーによる言い換えは、多くの言語に痕跡が見られる。例えば英語のbear(熊)はbrownと同語源とされている。恐ろしいので「茶色いもの」と言い換えたらしい。また[[ユダヤ教]]の神を表す[[ヘブライ語]]の「{{lang|he|יהוה}}」(YHWH、神聖4文字、テトラグラマトン)は、みだりに発音することがタブーとされたため正確な発音が分からなくなった([[ヤハウェ]]を参照)
 
さらに発音もしくは概念として類似する語句までが言い換えられる例が、多数報告されている。例えば[[オーストラリア]]の[[アボリジニー]]の一部では、死者の名前をいうことはタブーとされ、それに響きの似た単語までが言い換えられるので、婉曲語がますますふえることになり、[[語彙]]が入れ替わっていく。
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日本語では「敬意逓減の法則」と呼ばれるのがそれに当たる。これは敬語が表現しうる敬意が時代とともに失われることをいう。例えば「貴様」「お前」は元来は敬意を込めた婉曲な二人称だったものが、そうでなくなった。現代では「貴様」は蔑称に近いし、「お前」も目上には用いないのが普通である。
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[[Category:修辞技法|えんきよくほう]]
 
[[ast:Eufemismu]]