「アゴニスト」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Sosyi (会話 | 投稿記録)
関連項目
Sosyi (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
1行目:
'''アゴニスト'''とは生体内の[[受容体]]分子に働いて[[神経伝達物質]]や[[ホルモン]]などと同様の機能を示す作動薬のこと。
 
現実に生体内で働いている物質は[[リガンド]]と呼ばれる。それは、持っている作用が生体物質とまったく同一であれば利用する意味がない(その物質そのものを用いればよい)ためである。そのためアゴニストとされる物質は、生体物質とは少し違った性質を持っている。多くの場合、それは分子間選択性であったり、標的分子への結合力であったりする。
 
たとえば、[[中枢神経系]]における主要な興奮性[[神経伝達物質]]として[[グルタミン酸]]があるが、その受容体は4種類存在する。[[NMDA]]と言う物質はその4種の[[グルタミン酸受容体]]のうち、[[NMDA型グルタミン酸受容体]]と呼ばれる受容体だけに作用し、残りの3種には作用しない。このような場合、NMDAをNMDA型グルタミン酸受容体に対する'''選択的アゴニスト'''と呼ぶ。