「楼門五三桐」の版間の差分

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その『山門』は上演時間15分足らずの短いもの。[[浄瑠璃#古浄瑠璃|大薩摩]]の独唱のあと[[幕#浅黄幕|浅黄の幕]]が切って落とされると、極彩色の華麗な山門の屋根がそこにあり、金爛[[丹前|褞袍]]<small>(きんらんどてら)</small>に大百日[[鬘]]<small>(だいびゃくにちかつら)</small>という出で立ちの五右衛門がその上で悠然と煙管を吹かしている。巨大な山門の大道具が一気にせり上がるとそこには真柴久吉がいる。幕切れの見得は、五右衛門が刀を抜きかけて欄干に片足をかけて下をにらみ、久吉が柄杓で手裏剣を受けて上をにらみ返す「天地の見得」と呼ばれるもので、絢爛豪華な舞台にふさわしい立体感あふれる幕切れである。
 
歌舞伎の様式美と豪快さのエキスが凝縮されたような一幕。「動く錦絵」と呼ばれる所以である。この『山門』は、『[[:Image:Sanmon Hitome Senbon.jpg|楼門詠千本]]』の「南禅寺山門の場」や、『[[青砥稿花紅彩画]]』大詰の「極楽寺屋根上/山門上の場」など、『楼門五三桐』以後に書かれた石川五右衛門や五右衛門をモデルとした大盗賊を主役とする数々の演目にほぼそのままのかたちで取り入れられており、誰もが一度は見たがった人気の一幕であったことが窺える。<!--
 
出演俳優の都合で真柴久吉が女性となったり、五右衛門が女性になる「けいせい浜真砂」(通称 女五右衛門)などのバリエーションもある。 → この節の記述内容と相容れず文章が繋がらりません -->
 
==五右衛門==