「ステロイドホルモン」の版間の差分

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蜂谷 (会話 | 投稿記録)
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[[医師]]による[[処方薬]]のみならず、一般に販売される[[市販薬]]にも含まれているものがある。
 
==== 副作用 ====
;全身投与
多彩・重大な[[副作用]]のうち、代表例を列記する<ref>水島裕編著 『今日の治療薬-便覧と解説』 [[南江堂]]</ref>。
*[[感染症]]の誘発・増悪
*[[消化管潰瘍]]
*[[中心性肥満]] [[ムーンフェイス]]とも
*[[糖尿病]](血糖上昇作用による)の誘発・憎悪
*[[うつ]]状態
*[[骨粗鬆症]]と骨折
*[[低身長]]
*[[大腿骨頭壊死症]]
*[[低カリウム血症]]
*[[動脈硬化]]病変
*[[副腎不全]]、[[離脱症候群]]
*[[精神障害]]
*異常[[脂肪沈着]]
*[[野牛肩]]
*[[多毛]]
*[[皮下出血]]
*[[皮膚線条]]、[[皮膚萎縮]] - [[ステロイド皮膚症]]を参照
*[[発汗異常]]
*[[白内障]]
*[[緑内障]]
*[[眼球突出]]
*[[浮腫]]
*[[高血圧]]
*[[うっ血]]性[[心不全]]
*[[不整脈]]
*[[ステロイド筋症]]
*[[白血球]]増多
*[[中枢神経]]興奮性亢進
*[[味覚]]・[[嗅覚]]の低下
*[[海綿体]]・[[陰茎]]・[[陰核亀頭]]の肥大
 
;局所投与
*ステロイド外用薬→[[ステロイド皮膚症]]を参照
 
尚、ステロイド外用薬は全身症状が表れにくいが、大量または長期間に広い範囲の密封法〈ODT〉により、副腎皮質ホルモンを全身投与した場合と同様な症状が現れる例が知られている<ref>8.副作用、『[http://www.iwakiseiyaku.co.jp/product/medical/pdf/IFDX0306.pdf デキサメサゾン外用剤医薬品インタビューフォーム]』、pp10-11。 </ref>
 
==== 全身投与における諸注意 ====
外部からのステロイドホルモン投与(特に内服ステロイド薬)で[[副腎皮質]]の[[ステロイドホルモン]]分泌能が抑制され、副腎皮質が萎縮・機能低下する。これにより、特に急激な投与中止後に体内の[[ステロイドホルモン]]不足による諸症状が見られることがある。これを[[ステロイド離脱症候群]]とよばれ、強い[[倦怠感]]、[[吐き気]]、[[頭痛]]、[[血圧]]低下などの症状が起こる。このためステロイドの離脱に際しては、急激な中止・減量を避け、症状を考慮しながら少量ずつ段階的に減量するなどの細やかな治療計画が必要である。自己判断で急激に服用を中止することは危険を伴うので、医師の指示のもとに行うことが大切である。
 
上記の様な多彩かつ重篤な[[副作用]]があるが、効果も高いので日本の[[医療]]現場では広く[[処方]]・販売される。しかし市場には作用の強弱や体内動態の異なるステロイド剤は多数開発されているので、症状や副作用の程度により適切な薬剤を選択することも可能である。副作用を回避する為にも、主治医は薬の性質や予想される副作用を前もって患者に伝え、患者は投薬により生じた症状は適切に主治医に伝え治療に反映させるといった対応([[インフォームド・コンセント]])が重要な薬剤である。
 
=== 筋肉増強剤 ===