「大人たばこ養成講座」の版間の差分

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'''大人たばこ養成講座'''(おとなたばこようせいこうざ)は[[日本たばこ産業|日本たばこ産業 (JT)]]が週刊誌に掲載している[[広告]]。開始当初は単に文章が書かれているだけだったが、その20・結婚披露宴でのお作法からは[[寄藤文平]]の挿絵がつく様になり、同時に現在の見開きとなった。
 
未成年者の喫煙を助長する、形を変えたたばこ宣伝だ、などの批判が存在する。
 
== 単行本 ==
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ともに単行本と公式サイトに掲載。『今回の・・・』については、単行本では簡単なコメントが加えられている。
 
== 問題点の指摘 ==
== 21世紀のたばこ対策検討会 ===
[[愛知県がんセンター]]の総長である[[富永祐民]]は、1998年6月26日の[[21世紀のたばこ対策検討会]]で、「'''たばこは大人になってから'''」と強調する広告は逆に未成年者(原文では青少年)に大人に対する憧れとしての喫煙を助長している旨の発言をしている<ref>[http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9806/txt/s0626-3.txt 第7回21世紀のたばこ対策検討会議事録]</ref>。この発言では、たばこ製品そものの広告が姿を消すようになって、広告へと切り替わっていったことを踏まえ、タバコ広告のありようを問題視している。
 
=== 村田研究 ===
京都大学の村田陽平日本学術振興会特別研究員は、2000年5月から2005年3月に一般誌などの「大人たばこ養成講座」広告中の49パターンの言説を分類して,その意味を価値観の問題性から検討した論文<ref>Yohei MURATA. Measures against Minor Smoking and Advertising Encouraging Smoking in Japan: A Critique of the Japan Tobacco Inc's “Otona Tabako Yousei Kouza (Smoking Manners for Adults)”Ads. J. Natl. Inst. Public Health, 54 (4) 300 : 2005</ref>を発表。この広告は次の三つの特徴を有するとした:
# この広告で提示される「喫煙マナー」とは,喫煙者の視点に立ったものにすぎず,必ずしも受動喫煙の問題を十分に考慮したものではない
# 喫煙自体を推奨する表現が多くみられる
# 「ジェンダー(社会文化的な性別)」に関わる表現が多く存在し,とくに男性の喫煙が,男性性の誇示と女性に対するセクシュアルハラスメント的意識と関連付けて肯定されている
 
これらから、この広告は「マナー広告」というよりも,'''喫煙者を養成する「たばこ宣伝」の性格が強い'''、と村田研究は主張する。さらに、この広告では「大人になること」を意図した表象が行われており,「未成年者」に対しても,「大人(喫煙者)になる」という視点を示唆する可能性が指摘されている。
 
== 豆知識 ==
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*島部長は一時期、[[チベット]]に転勤したことがある(その後復帰)。
 
== 脚注 ==
<references />
 
== 外部リンク ==
*[http://www.otonatobacco.com/ 大人たばこ養成講座公式サイト] 
 
 
==関連項目==
*[[日本たばこ産業]]
*[[喫煙]]
*[[マナー間接広告]]
 
[[Category:広告|おとなたはこようせいこうさ]]