「キュナード・ライン」の版間の差分

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K. BigFriend (会話 | 投稿記録)
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キュナードの船は命名規則として、末尾「ia」で終わる地名を船名とすることを伝統とした。しかし、[[ルシタニア号事件|ルシタニア号]]の賠償船としてドイツから引き渡された[[ベレンガリア号]]が人名を冠したことで原則が崩れはじめ、1936年に登場した[[クイーン・メリー (初代)|クイーン・メリー号]]によって、フラッグシップに限り冒頭に「Queen」を冠するという新たな規則が加わる。
 
実は[[クイーン・メリー (初代)|クイーン・メリー号]]は上記の命名規則に従い「ビクトリア号」(Victoria)に内定していた。この裁可のため社長が[[ジョージ5世 (イギリス王)|ジョージ5世]]に謁見した際に「この度の新客船には偉大な女王の名を冠します」と遠まわしに奏上した所、[[メアリー・オブ・テック|メアリー]]王妃と勘違いされ「そうか。ありがとう」と言われたことに起因する。クイーン・メリー号は資金繰りに窮し約23年半放置されるなど建造が難航し、国から多額の補助を受けていた関係から、この国王の「命令」は絶対だったのである。
 
ちなみに、キュナード社がクイーン・メリー号建造資金の補助を受けるにあたり、条件の一つとして挙げられていたものに経営難に陥っていた[[ホワイト・スター・ライン]]社との合併がある。これは1934年に実行され、[[オリンピック (客船)|オリンピック号]]や[[ブリタニック (客船・3代)|ブリタニック号]]などを引き継いだ。元ホワイト・スター・ラインの船は末尾「ic」で終わる船名が命名基準となっているがキュナードでも改名せずに使用しているため、これらについては命名規則の例外扱いである。